司書室1

□☆Berry Berry Pink☆
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何の変哲もない寝室のベッドの上。
「幸ぃ…、好きだぜ…」
穏やかに響き続ける雨音を窓越しに聞きながら、政宗は右隣に腰掛けていた幸村の唇を奪う。
「…ん…」
幼馴染みであり、恋人であった幸村と結婚して数ヶ月。
性的な事柄に疎く、全く免疫がない彼女を気遣って必死に本能を抑制していたが、限界は悠長に待っていてくれなかった。
唇を離してから、掠れた声で囁く。
「抱きてぇ…。なぁ、いいだろ…?」
あまりにも直接的な言葉と首筋を滑る舌に、幸村は頬を紅く染めた。
「……っ」
先程まで座っていたベッドの上に体を優しく密着させられ、羞恥と恐怖が一気に襲い掛かる。
「…怖いです…」
そんな幸村の様子に政宗は苦笑を浮かべ、今にも泣き出しそうな彼女の左頬を左手で撫でた。
「大丈夫だ…。お前は、俺に全てを任せてくれればいい…」
低く、静かな声で語り掛けられた。
自分を見据え、気遣う様に両手首の拘束の間に隙間を作っている彼の優しさを感じた瞬間。
『…結婚してくれ…』
彼から贈られた求婚の言葉が頭の中に響く。
卒業するまで待って欲しいと拒絶していたが、彼の熱心な言動に絆されて首を縦に振った事も事実だった。
「幸…」
慣れた手付きでブラウスのボタンを外されていく感覚に、幸村は更なる羞恥に襲われる。
「そんな怖がるなよ…」
白い肌を羞恥に薄桃に染め、細い体を震わせる彼女に政宗は言った。
「…政宗殿…」
その直後、助けを求める様に名前を呼んで幸村は彼の首に両手を絡ませて瞼を閉じた。
「…いいのか?」
問い掛けに対し、暫く無言に徹してから静かに首を縦に振る。
「―Thank you」
一礼を手渡すとほぼ同時にブラウスを開き、下着から零した乳房の飾りを舌先で撫でた。
「…っ、ん…」
未知な感触に思わず眉間を歪めた。
「ぁ、っ…」
もう一方の飾りを指の腹で弄ばれ、全身に甘い物が流れ込む。
(可愛い…)
与えられる快感に困惑しながらも反応を示す彼女に微笑を浮かべ、政宗は左手を乳房から離した。
「ひぁ…」
布越しに潤い始めた箇所を指先で縦に撫でられ、小さな悲鳴を上げる。
「脚、開きな」
スカートと共に下着を除去してから、興奮を極力抑制した声で囁いた。
彼の要求に従ってゆっくりと脚を左右に開けば、間に割り込まれた。
「綺麗だな…」
陰毛が薄く生え揃い、赤く形のいい肉壁から滴り落ちる透明な蜜に政宗は理性を破壊される。
「嫌…、見ないで…」
震えた声で弱々しく投げ掛けられて、唇を舌先で湿らせた。
(そんな言葉、今の俺には煽りにしか聞こえねぇぜ?)
「ゃん!」
陰核を舌で撫でられ、幸村は一瞬だけ体を痙攣させた。
「駄…、目…。やぁ…」
指を膣に潜り込ませられて緩急な刺激を与えられながら、執拗に其処を舌で撫でられる感覚に幸村はシーツを握り締めた。
「いいぜ。イけよ」
穏やかな口調で投げ掛けてから、潜り込ませていた指を深く突き入れて陰核に強く吸い付いた。
「あぁん…!」
すると、甘い啼き声を発して欲を放つ。
「ぁ…、んぅ…」
吹き出した潮を全て舐め取り、指を引き抜いた。
「…幸、可愛かったぜ」
満足げに呟き右手で彼女の頭を撫でてから、布の下で怒張していた自身を引っ張り出す。
再度彼女の上に覆い被さり、体位を整えた。
「……?」
膣口に押し当てられた硬く、大きなそれが理解出来ずにいる彼女へ慎重に手渡した。
「いくぜ…、力抜いてろよ…?」
政宗の言葉に現状を理解して、幸村は彼の背中に両手を絡ませる。
「ぁ…、くぅぅん…!」段々と潜り込んでくるそれに思考を遮断され、突き抜ける様な痛みと質量に苛まれた。
何かが切れた感覚に全てを飲み込まれそうで政宗の背中に爪を立てる。
半分まで自身を潜り込ませてから、政宗は腰の動きを止めた。
「…平気か?」
結合部からは赤い鮮血が蜜と混ざって幸村の白い内腿とシーツを汚し、無理に広げられた事を物語っていた。
幸村の表情から苦痛の色が先程より和らいだ様に感じた政宗は手の平で彼女の涙を拭う。
「…動くぞ」
僅かに瞼を開いて頷く彼女の額に唇を落として、体内の往復を開始した。
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