ダブルアーツ

□リズム
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カタンカタン――カタンカタン――…


電車に揺られること、7分。
まだ目的の駅までは3つ程の余裕があった。
ありふれた日常のひとつが終わって、いつもより忙しさを増していた今日に少し疲れを感じていた。


カタンカタン――カタンカタン――…


残ってやらされた生徒会の仕事のせいで、毎日乗り込む時間よりも大幅に遅く、乗るのに抵抗があるほど混雑しているはずの車内は座れはしないものの、窮屈さは無かった。出入り口付近の手すりに寄りかかり、無駄な思考をせずに目的の駅を待つ。


カタンカタン――カタンカタン――…


規則的な音と緩やかな揺れ。
ボーっとするとすぐに眠りに入ってしまいそうで、意識を繋げようとするが脳みそはもう既に眠りモードに入っているようで、なかなか目がパッチリすることが出来なかった。


カタンカタン――カタンカタン――…


一瞬だけ、まばたきをするだけ、と目をつぶった瞬間ぐらりと揺れた体。あ、倒れるかも、とまではちゃんと分かるのに、眠気がうまく体を動かさず、
しかし来るはずの衝撃は同時にぽふん、と柔らかな感触に吸収されることになった。

「…え、」

「危なっかしいなぁ…」

「キリくん…?」

「降りる駅一緒だろ?それまで寝てていーよ。」


おやすみ、と頭を柔らかく撫でられる
居心地の良いその柔らかな感触はキリくんの胸の中で、彼の黒い学ランだった。
なんでこんな時間の電車に乗ってるのか、とかなんで君の胸に寄りかかってるのか、とか、気になることはたくさんあった。しかし、そんな中でも眠気に勝てない私の脳は状況に焦るよりも、その温もりを堪能することを選んだのであった。


同時に一つの駅についたらしく、電車の揺れが収まった。



電車に揺られること、9分。
まだ目的の駅までは2つ程の余裕がある。
ありふれた日常のひとつが終わって、いつもより忙しさを増していた今日はいつもより少し幸せな見た気がする。






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何が書きたかったかは謎\(^O^)/
でもとりあえず綺麗にまとまった気はしてるのでうp!

現パロです。(わかりにくっ)


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