鶯短編小説
□罰ゲーム―Side―
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【罰ゲーム】―Side―
夕暮れ時の放課後
「ねぇ、ホントにするの?」
私は携帯をいじっている友達に訊ねた。
「そんなのあったり前じゃん!テストで負けたから愛美が罰ゲームで誰かに告白ね!」
はぁ…テストで賭けなんかしなければよかったなぁ…
「愛美って確か2年の杉山先輩が好きなんだよね?」
「う、うん。そうだけど…」
ま、まさか…
「じゃあ杉山先輩に告白決定ー!」
「えぇぇぇ!?む、無理だよ!絶対無理!」
無理無理無理!告白なんて…心臓が爆発しちゃうよ!
「えぇ?でも杉山先輩のこと好きなんでしょ?」
「そ、それはそうだけど…でも無理だよ!」
絶対無理だよ…恥ずかしいし振られたら…嫌だし…
「もう…あんたね、そんなこと言ってる間に誰かに杉山先輩とられちゃうよ!杉山先輩結構人気あるみたいだし。それにもしかしたらOKもらえるかもよ?」
うっ…誰かにとられるのは嫌だけど…でも…
「やっぱり無理だよ…杉山先輩私のこと覚えてないだろうし…。OKもらえないって…。」