short story

□炬燵に蜜柑、恋人に甘味。
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秋が深まった夕暮れに冬の気配を感じて銀時はブルリと寒さに身体を震わす。

「さみぃーな。そろそろコタツ出すか?」

「うん!うん!コタツ好きネ。」

神楽は去年しまったコタツ布団を探しに和室の押し入れに向かう。

「銀ちゃん。コタツ布団が見つからないアル。」

神楽は押し入れに頭を突っ込んでいろんな物を引きずり出している。

「お前なぁ、散らかすと新八に叱られるぞ。」

神楽と交代した銀時は自分も頭を押し入れに突っ込むといろんな物を引きずり出す。

「ねーなー。ここじゃねーのか。」

そう言うと神楽と銀時は応接間の押し入れを開け頭を突っ込み、また中の物を引き出す。

「ないアル。」

「ないな。」

二人が押し入れの前で腕組みをして頭を捻っていると、台所で洗い物をしていた新八が応接間でガタガタと物音がするので様子を見にきた。

「何やってんですかぁ!!銀さんアンタ子供ですか!出したらかたずける!!」

「新八・・・コタツ布団どこアル?」

神楽は去年まであったはずのコタツ布団を探して疲れ果てていた。
銀時は引き出した荷物を乱雑に押し込んでいく。

「去年、土方さんが新しいの買ってくれるから捨てるって銀さん言ってたじゃないですか?」

「あ?」






冬が春の暖かさに飲み込まれるように姿を消し、ポカポカと暖かい日が続く。
そろそろ冬に活躍してくれたコタツやストーブも店じまいして押入れの奥に戻ろうとしていた時のお話。

「あー・・そろそろコタツもしまわねーとな。」

銀時はコタツに潜りながらフワァーと欠伸をする。

「しまうのか。俺コタツ好きだけどな。」

今日は非番で昨日の夜から万事屋にいる土方は銀時と同様コタツの反対側に潜ってグータラしていた。

「銀さんだってコタツは好きさ。こんなコトもできるし・・・。」

銀時は土方の足に自分の足を絡めてスリスリと肌をすり合わせる。
土方は身動きせずにやりたいようにさせている。

「そんなもんで俺がどうこうなると思ってんのかぁ?もっとねーのか。」

土方は神楽と新八がいないのをいいことに銀時と昼間から絡もうと銀時を煽ってみる。

「どっかのスケベじゃあるまいし、そんなスキルはもってねーよ。」

あっさり却下すると足を離しウトウトとしはじめる。
しばらくすると買い物にでていた神楽と新八が戻ってきた。

「銀さんも土方さんもいつまでコタツに入ってるんですか?外いい天気ですよ。」

新八は朝からずっとコタツでダラダラとしている二人に溜め息を漏らす。

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