小説
□あなたがわかる日まで
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ボスになるまではいつも一人ぼっちだった。
何ごとにも駄目で、こんな自分を捨てたかった。
そんなことを思っていたある日、一人の家庭教師が現れた。
『お前を立派なボスにしてやる。』
最初はとてもびっくりした。だって、ボスになりたくなかったから。
それでも、あいつが来てからは友達ができていった。
…嬉しかった。
友達もいなく、一人ぼっちだった俺を励ましてくれたのは、あいつだけなんだ。
今は先生であり、恋人で、幸せだった。
まさか気持ちが一緒だったなんて知らなかった。
『好きだ。』
『愛している。』
あいつから言われた言葉…。凄く嬉しかった。
なのに…。
どうして、死んでしまったんだよ。
…俺を置いて、逝ってしまった。
涙が枯れるまで泣き続けた。悲しかった。辛かった。
お前がいない世界は面白くないよ。
END