小説
□『愛している。』
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突然だった。
会合が終わって、リボーンと一緒に車に乗り込もうとした時だった。
「ツナ!!」
「…?」
ガァン!
いきなり響いた銃声。
最初はどうしたのかはわからなかった。
ただ、わかったこと…。
「…え。」
リボーンが俺を庇って撃たれてしまったことだった。
「ツ…ナ。」
「…リ…ボーン。」
それからのことは覚えていない。
俺は必死にリボーンを担いで、シャマルの所に急いで向かった。
「シャマル!!」
「ツナ。…!!どうした!」
「…リボーンが…リボーンが俺を庇って…!!」
必死にシャマルに事情を話す。その時の俺は泣きそうな顔をしていたと思う。
「とりあえず、外に出ろ。」
シャマルに言われた通りに、俺は部屋を出た。
その時、前から足音が聞こえてきた。…一人?じゃない。複数だ。