小説

□名前
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想いを伝えて一週間後…。


凄く幸せだよ?隼人。
君の…お陰だね、ありがとう、嬉しいよ。









名前












あれから隼人は笑うことが多くなった。


ずっと泣かし続けていたのは、俺だし…。
ごめんね、隼人。


コンコン。


ノックの音がした。
…隼人だ。


「…失礼します、10代目。例の件ですが…。」


「あ…ありがとう。」


なんか、嫌だな。
勿論、名前が…。


「…10代目?どうしました?何かありましたか?」


「…まえ。」


「え?」


「名前…で読んでよ。なんか、嫌だ。」


「ええっ!?」


びっくりしている。
…可愛い。隼人。でも、俺だけ呼び捨てにしているのに、隼人だけはしてないのが嫌だよ。



隼人はしばらく黙っていた。しばらくしてから、口を開いた。



「…無理ですよ!///だって、恥ずかしくて///」


あ、顔が赤い。
なんか…子どもみたいだな。

「ねぇ…読んでよ?」


「///」


悪戯をしてみようかな?
面白そうだし。


俺は隼人に自分の顔を近付けた。そして、自分からキスをした。


「…///10代目…!?」


勿論、顔は赤い。
やり!悪戯成功だ。


「じゃあ、二人きりの時は名前で読んで…?それならいいでしょ?隼人。」


「…わかりました。」


やったぁ!
作戦成功だ。と思いきや、


「…んぅ!?」


いきなり隼人は俺を抱き締めてから、キスをしてきた。
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