novel 孤独な檻の中で

孤独な檻の中で
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満月の夜、外はとても明るくユリアは大好きな動物と遊んでいた。

こんな小さな子がこんな時間にと思うかもしれないがユリアは普通の人間ではないのだ。ヴァンパイアと人間との間に生まれた混血のヴァンパイアなのだ。
故にユリアが外に出れるのは夜だけなのだ。村ではユリアを化け物化け物と嫌っているためユリアは村の子供達と遊んだ事がないのだ。


「ユリアそろそろ家に入りなさい」
そっと声を掛けたのはユリアのただ一人の家族の祖母だ母はユリアを産んですぐに死んでいるためユリアはおばあちゃんと2人暮らしなのだ。

「うん」
ユリアは小さな声で返事をし家に入って行った。中ではおばあちゃんが温かなミルクを準備してくれていた。

「はい。ユリア、熱いから気を付けるんだよ」

「うん」
ふぅふぅしながら温かなミルクを飲みながら

「明日の夜は村のお祭りを見に行ってもいい??」
とユリアがおばあちゃんに聞くとおばあちゃんは

「村に近づいてはだめよ」
「僕が嫌われてるから??」
とユリアは小さな声で聞き返してきた。

「違うの今は村は忙しくてバタバタしているらよ」
と説明してくれたがユリアは納得したような、しない様な感じで返事をした。

「うん。わかった」
なぜならユリアは生まれてから一度もお祭りという物を見た事がなかったのだ。一度でいいから見たいという気持ちが勝っているのだ。




おばあちゃんがユリアを村に近づけたくない理由は1つ
今村では王に捧げる貢ぎ物を準備している最中で村人達はビクビクとしているのだ。

そんな中ユリアを村に行かせるのは危険なのだ。ユリアは村人に化け物と嫌われているためどんな目にあわされるか祖母は心配なのだ。

「さぁユリアそろそろ寝ましょうね」
ユリアをベッドまで連れて行き布団をかけてやりました。

「おばあちゃんお休みなさい。」

「お休みぃゆっくり眠るのよぉ」




一方王宮では村に貢ぎ物を取りに行くため兵を構成していた。何年かに一度王も共に貢ぎ物を見に行きその良し悪しで村えの制裁が加わるのだ。

「王!明日はいよいよ村に行く日でございます。」

長官の1人が王に話し掛ける

「ああ…わかっておる」
王は興味がないのか適当に返事をする。
「俺はもう寝る。明日の事はお前らにまかせる。」
と王は自分の部屋に戻って行った。



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