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見せて(近妙)
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「お妙すわぁぁぁぁん!!!」

夕方。
夕飯の買い物の帰り、非常に殺意を掻き立てる声が聞こえた。
振り返ってみれば、今まさに此方に飛び込んでくるゴリラ。


「失せろ、ゴリラぁぁぁぁぁ!!!」
「ぎゃぁぁぁ゛ッッ!!」






夜。

今日は、いつもいる可愛い弟が万事屋の仕事でいない。
寂しいと思いながら、自信作の卵焼きを頬張った。


「…少し焼きが甘かったかしら…。」
「いやいや!
今日もお妙さんの卵焼きは、最高ですよ!」

ここにいない筈の男の声が、部屋に響いた。
目の前には、モサモサ私の卵焼きを食べるゴリラ。
殴り掛かろうとしたら、先に気を喪ってしまった。

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