更新用ブック

見せて(近妙)
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朝。


スナックから帰り、朝食を作るために台所へ向かった。
…あら?お味噌汁の匂い。新ちゃんかしら?

「あ、お早うございます、お妙さん!
朝食出来てますよっ!!」

戸を開けたら、エプロン姿で味噌汁を作るゴリラ。

「どこから沸いてでたゴリラぁぁぁぁあ!!」
「ダギャブッ!!」






昼。


公園で神楽ちゃんと散歩してたら、ムサいゴリラ発見。
此方には気付いていないらしく、木に登って何かを探している。
バナナでもあるのかしら?

後ろでは、男の子が心配そうに見ている。

「あ、ゴリアル。何やってるんダロ?」





「……あっ」

木からズボッと頭を出して、男の子に向けてニッと笑うゴリラ。
顔は枝のせいで傷だらけになっていた。


その手には、白い紙飛行機。
その紙飛行機を男の子に渡すと、男の子は笑顔で去った。


「 (…優しいんですね。 )」


少しだけ、見直し「あっ!!お妙さんだ!!お妙すわぁぁダキブッ」
前言撤回。

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