更新用ブック
□見せて(近妙)
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朝。
スナックから帰り、朝食を作るために台所へ向かった。
…あら?お味噌汁の匂い。新ちゃんかしら?
「あ、お早うございます、お妙さん!
朝食出来てますよっ!!」
戸を開けたら、エプロン姿で味噌汁を作るゴリラ。
「どこから沸いてでたゴリラぁぁぁぁあ!!」
「ダギャブッ!!」
昼。
公園で神楽ちゃんと散歩してたら、ムサいゴリラ発見。
此方には気付いていないらしく、木に登って何かを探している。
バナナでもあるのかしら?
後ろでは、男の子が心配そうに見ている。
「あ、ゴリアル。何やってるんダロ?」
「……あっ」
木からズボッと頭を出して、男の子に向けてニッと笑うゴリラ。
顔は枝のせいで傷だらけになっていた。
その手には、白い紙飛行機。
その紙飛行機を男の子に渡すと、男の子は笑顔で去った。
「 (…優しいんですね。 )」
少しだけ、見直し「あっ!!お妙さんだ!!お妙すわぁぁダキブッ」
前言撤回。