更新用ブック
□チャイナさんと決闘
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「おい、団子よこせ。」
「嫌でィ。」
即答する沖田に、神楽は眉を寄せた。
『チャイナさんと決闘』
ポカポカ気持ちのいい天気。
沖田は、近くの公園のベンチで昼寝をしていた。
こんな気持ちのいい天気なのに、ズラリと文字の並ぶ書類なんか構っているのは勿体ない。
と、沖田は土方に全部押し付けて公園のベンチで足を伸ばす。
お気に入りの赤いアイマスクをし、寝る態勢に入る。
…が、何故だか眠れない。
沖田は、ふと思う。
「(何か、足りねェ。)」
はて、と思う。
何だろうか。
何が足りない?
アイマスクも、寝るにちょうどいいベンチも、気持ちいい晴天も、どれも満足出来るもの。
だけど、それだけじゃなんだか寂しい。
「…ちぇっ
気分わりーや。」
昼寝がしたかったからここに来たのに、寝れないんじゃ意味がない。
沖田は、暇潰しに駄菓子屋に向かった。