捧げモノ
□甘い時間
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ああ、キラキラ輝いている。なんて綺麗なんだろう。これは……
「…………ん……」
あまりの眩しさに俺は重たい瞼を上げた。目の前がキラキラと輝いている。綺麗なものは部長のミルクティー色の髪の毛だった。
「…………きれい」
昨日、部長が俺ン家に泊まりに来ていつも通りに過ごし、俺は部長と一緒にベッドで寝た。部長の首に巻き付きながら寝たらしく、目を覚してみれば日に当たり、きらきらと光り輝く部長の綺麗な髪の毛。おまけに部長のいい香り…………
あかん、寝起きなのにめっちゃ興奮してきた。
元々低血圧で冷え症な俺にとっては地獄のようなこの季節、部長の温かい肌に触れている場所が温かくなっていくのを感じる。それでもやっぱりまだ寒くて、俺は部長の身体をぎゅっと抱きしめた。今衣服は纏っていないので、部長の温かさを直で感じる事が出来る。それに、部長の肌は玉のように美しくてつるつるなので気持ちいい。
……この感じを部長が言葉で表すならば、『エクスタシー』。
部長がそういうとイヤラシイ感じに聞こえると思うのは俺だけだろうか。
そんな事を考えていたら、部長に回していた手がぎゅっと握られた。
「朝から興奮してるん?それとも湯たんぽ代わり?」
「……両方」
「湯たんぽに興奮すんなや。」
部長が起きてしまったらしい。
嗚呼残念。部長の寝顔見てから起こそうと思ってたのに…
何故見てから起こそうとしたのかって?だって、部長は顔綺麗だし、寝とる時に伏せられた睫は長いし、可愛えし可愛えし……(以下略)
長くなってしまいました。
要は可愛えんですわ!
「なぁ光、俺は温かい?」
「温かいッスわ。」
「光、寒ない?」
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