short novel
□TシャツとYシャツ
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白石が廊下を歩いていると、数名の男子グループに呼び止められた。
「あー!蔵ちゃん!」
「ちょっと来てー!」
「おー、どないしたん?」
ルックスもよく、ひとあたりの良さと気さくな性格のため、男女生徒・教師問わず人気のある白石。
「蔵ちゃんさー、彼女いる?」
「…」
彼女?たしかに付き合ってはいるが、彼女…じゃないだろう。
華奢でも一応男なわけだし…
「…その反応は…彼女いるんだな」
「…ぇ?」
まぁいいか。
いるということで。
「で、彼女が何か?」
「そうそう!コレ見て!」
そう言うと男子生徒の一人が、白石の目の前に雑誌を突き付けた。
「…ちょお待ち、雑誌とか持ってくんな言われてるやろ。没収するで?」
「それは勘弁してくれって!
それよりここ、ここ見て!」
白石に雑誌を突き付けた男子生徒が雑誌のあるコーナーを指差した。
″貴方はどっちが好み?
Tシャツ?それともYシャツ?″
「…何やねん、これ」
「彼女に着せたい自分の服!
萌え萌えTシャツvsセクシーYシャツ」
「俺はTシャツ派だなー♪」
「断然Yシャツっしょ!」
「…マニアックな内容やな。」
そのマニアックな内容の雑誌を、白石はまじまじと眺めた。
「蔵ちゃんならTシャツの良さがわかるよなー」
「襲いたくなる可愛さ、Yシャツに決まってんだろ!」
「まあまあ。
それより蔵ちゃん」
「んー?」
「ちょっと自分の彼女想像してみ?」
白石は男子生徒に言われた通りに、この世で最も愛しい人を想像する…
不二…
自分より背が低い、華奢な少年を思い浮かべる。
綺麗でさらさらの亜麻色の髪、澄んで宝石のような碧い瞳、透き通るような白い肌。
仕草、表情、言動全てが白石の理性を吹き飛ばす威力をもつ。
想像しただけで緩みそうになる頬を引き締めようと白石は必死だった。
そんな事をしるよしもなく、男子生徒は続けて、
「…んで、蔵ちゃん的にはTシャツとYシャツ、どっちが興奮する?」
白石は想像する。
不二には大きい白石のTシャツを、一枚着ていてアヒル座りをしている…
想像しただけで鼻血が出そうになる。
次にYシャツ姿の不二を想像する。
不二には大きい白石のYシャツを着て、太股がちらちら見えている…
「…っ///」
ついつい興奮し過ぎて、廊下の壁をばんばん叩いた。
その様子を見ていた男子生徒たちは、白石の顔をしばらく見つめ、全員で顔を合わせた。
「んー…どっちも堪らんけど、Yシャツかな?しかし、Tシャツも捨て難いしなぁ…」
「…蔵ちゃん…鼻血出てるって。」
鼻血が流れ出てることも気づかずに、今だに真剣な面持ちで妄想に更ける白石は、何処から見ても変質者にしか見えなかった。
●あとがき
教師白石(23)×高校生不二(17)
授業中に浮かんだ話
文才はないんだ…っ
ないんだけど
話思い付いたんだもん←
教師×生徒っていいなぁ
とか思います
こんなぐだぐだな文を
読んで下さり
ありがとうございました♪
多分小説はあまり書きません.