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□No.2 参戦
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パカリと重厚な音を響かせて、持ち上げられる蓋。
中に並ぶのは何とも贅沢な料理達。
「御節かよ!おまえのその細い体のどこにそれが収まるんだよ!」
奥に跡部のおフレンチ、手前にあたしのおせち料理(?)
大きさの違いに宍戸が漠然としている。
それは納得できる。
跡部の弁当が縦×横なのに対して、
・・
私の弁当は縦×横×高さだから、
体積の差半端ないから。
『いっただっきまーす。』
私は、これまた漆塗りのmy箸を取り出すと、大きな一口をぱくりと飲み込む。
宍戸は律儀にも手を合わせてからサンドイッチに手を伸ばした。
以外にも礼儀正しくて、正直ウケる。
『んまーい!』
「まじでお前の胃袋どんな構造してるんだ?」
私は宍戸がサンドイッチ一つをたいらげる間に、重箱を一段腹に収めて行った。
そして見事に宍戸と同時で食べ終わった。
「あー食った…ってお前食べんの早ッ!」
『普通でしょ。』
私は対して膨れてもいない腹をさすりながら弁当をしまう。
所要時間3分。
うん、カップラーメン食えるわ。
いや、実際食ったことないけど。
『それにしても、跡部の弁当どうしよう。』
「お前の胃と言う名のブラックホールなら、
楽勝で食えるだろ。」
『そう言う問題じゃないんだよ…
「千堂はいるか!!!」