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□No.2 参戦
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『げ』


振り返ると、教室の入口に偉そうに仁王立ちしている跡部。
今、あたしは幸せなランチタイムを過ごしているんだ。
邪魔しないでもらおうか?




「「「「キャーーーー!!跡部様よーーー♥♥」」」」雌猫共




うるさい雌猫共め、どこのホラー映画だっつーの!!
キャーキャー言うしか能がないのかあんたら。
アタシは自分の席に向き直り、宍戸と話しているふりをする。


お願いだ、私の平和な日常を壊さないでくれ。
そんな願いも虚しく、跡部はツカツカと私の席へと近づいてくる。
雌猫共の視線がグサグサとあたしに突き刺さる。

うう、痛いぜ…。
この視線が刃物なら、とっくに私は惨殺されていることだろう。


「おい。」



あぁ〜、私の平和な世界がガラガラと無残にも崩れ去っていく。
宍戸…助けて!



『…』



逃げたなあのヤロー!

私は見える範囲であたりを見渡す。
宍戸は見当たらない。
アイツ、あとでシバく!


あまり大きなモーションを取ってみれない。
後ろには跡部がいるからだ。
なるべく平常心を装わなければ。



「おい千堂。」



相変わらずな雌猫共の視線。
ここまで来るともう慣れっこ。


私は相変わらず平常心…を装っている。
いや、実のところめちゃくちゃ焦ってるから。
超冷や汗だから。
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