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□No.5 嫉妬
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校門まで走っていくと、そこには亮が居た。

ウチの学校のブラウンのロングコートを纏い、白い霧を吐きだすそれ。
なんだか罪悪感でいっぱいだ。

こんな寒い中探してくれたんだ…
つかなんで探してたんだろ?←


『亮!』


冷たい空気を吸い込み、肺が痛むのも構わず声を振り絞った。
亮がこっちを向いた。
え?

なに、なんで走ってきてんの!?

走ってきた亮に両肩を掴まれ、私は身動きが取れなくなる。
なんだ。


「どこも怪我してないか!?」


『え?してないけど…』


「本当だな!?」


『うん、多分…』


うなだれる亮。
ねえ、何ささっきから。
どっきりか何か?
そんな問い詰められたら、本当に怪我してないか自分でも不安になってくるじゃんか。



『ねえ、何さっきから。』


「今日は送ってく。帰り道で話すよ…」


亮はトボトボと校門を潜った。
私も後を追った。
誰もいない暗い道。
電灯の白い光が、ふたつの影を伸ばしていく。



「今日よ。」


『ん?』


「聞いたんだよ。」


『何を。』


「お前を痛めつける計画を。」
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