少女の最強伝説

□07.探索と放浪
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あれから数時間。


俺は通りすがりの人の10人に一回の割合で道をきき、
駅員さんに何度も道筋をずけずけと聞き返し、電車に乗っている間も10分に一度くらいに「この電車って青春台行きですか?」ってきいた。
すごい迷惑な奴だよな。
んでもって、俺なりにすごーく頑張って。
なんとか駅に着いた。

駅自体はそこまで大きくもなくて、改札にはすぐに付いた。




待ち合わせは13時。
今は12時50分。
そろそろのはずだけど。


俺はあたりを見渡す。
そういえば、依頼してくれた人はどんな人なんだろう?
おじさんから身体的特徴は全く聞いていない。

携帯をいじりながら柱にもたれかかっていると、向こうからひときわ目立つ麦わら帽子が見えた。
何だろう?
段々と近づいてくるその人。
服装は…

浴衣?


グラサン!?

まさか、
いやいやまさか、あの人じゃないだろう。
やめてくれよ?あの人じゃねーよな。
いやいやまさか。
接近してくるように見えるのは、こっちに改札があるからだよな!
まさか依頼主じゃないよな!!!



俺の切なる願いも届かず。
その人はどんどん近付いてくる。
そして俺の前にとまった。



俺は気付かないふりをする。
人生あきらめたら終わりだ。
きっとこの人は道を聞こうとしてるんだよ!!



「君が桜真琴ちゃんか?」





この人だったーーーーーー!!!!
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