LOVEorLIKE

□No.2 参戦
1ページ/9ページ

「起立、礼、着席。」


朝の出来事からあっという間に時が過ぎて、今はもう昼休み。
目の前にあるのは、何故か薔薇の描かれた風呂敷で丁寧に包まれたお弁当箱。
そして、そこに薔薇と共に添えられた手紙。


【食え】


だそうです。

差出人は多分、ってか絶対跡部。
こいつはどんだけ薔薇が好きなんだと、私は心の中で突っ込む。
開けると、中にあるのはおフレンチ。
正直うまそうだが、ガッつきたくなるような気分でもない。


こいつの言いなりに食べるのは嫌だ。
毒が入ってるかもしれない。



「なんだ?その弁当。」



宍戸はいつもお弁当を共にしている。
彼は、私の普段のお弁当を見ているため、すぐに見慣れぬバラのお弁当箱に気づいた。

うん、普通のリアクションだ。
ビバ凡人、大好きだ。



『恐らく跡部が・・・・』


「そりゃあ分かる。
俺が聞きてえのは、なんでお前が持ってるかってことだ。」


『トイレから戻ってきたら置いてあったんだよ。』
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ