LOVEorLIKE
□No.5 嫉妬
1ページ/9ページ
暗い。
あれ?目の前まっくら!!
え!?
なになに、失明?
失明なの!?
あ、閉じてるから暗いのか←
『ン…』
霞んだ視界も、次第にシャープに映る。
まず最初に見たのは天井だった。
『…どこだここ。』
「やっと起きたか。」
起き上がる。
それも勢いよく。
次にみたのは跡部だった。
『な、なんであんたが…』
「バーカ、ここは生徒会室だぞ?」
『生徒会室…あ』
「思い出したか?」
私は記憶の糸を手繰り寄せていく。
そう言えば、睡魔に負けて部活前に生徒会室で寝始めたんだっけ?
私はのそりと起き上がる。
おー、寒!!!
冷たい空気が足の間を通り抜けた。
跡部の奴、毛布くらい掛けてくれれば良い物を。
跡部は私がかたづけた書斎の真ん中にドッカリと座っている。
相変わらずその姿は偉そうで、こちらに目を向けようとっもしない。
あーそうですか、あんたにとっては副会長なんてどーでもいーですか。