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□No.6 交差
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「お姉さま!お荷物お預かりしてもよろしいでしょうか?」女子G


『え?あ、うん。ありがと。』


「「「「きゃー!!!かっこいいー!!!!」」」」


『…』


何この状況。

朝練が終わったあの後、昇降口に行ってみたらなんと最初の2倍近くの量の後輩達が塞いでいた。

え?なんで増えてんの?

私が歩き出すと、一人ぴくってなった後に
おはようございますお姉さま!!
って全員ハモって言われた。
何この軍隊。
邪魔だからどいた方がいいかも・・・
っていったら、はいお姉さま!
っていって、ザッザと避けた。
いや、あんたら絶対訓練受けてるだろって感じに!!!
それでなんかいろいろあったら付いてきた。
いや、ホント恥ずかしいんだけど。
周りの人引いてるし。

そんな訳で、教室へ向かっている途中なのだが後ろからついて来る彼女たち。
ちょ、3年の階にぞろぞろやってくるなんてどんだけ勇者なのよ!!!


『いや、ホントもういいから…』


「いいえ!そう言う訳にはいきません!!!」女子H

なかなか急がしてくれない。
この子たちホントにあたしのファンなの?
新手の虐めだろ。


教室のドアを開け、私は力なく席に着く。
流石に教室までは入ってこない。
でも外で待機している。

いや、ほんと…そろそろキレるよ?


『みんなさ、授業遅れちゃうでしょ?だからそろそろ帰って、ね?』


「は、はい!お姉さま!!行くわよ野郎ども!」女子A


野郎ども?
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