少女の最強伝説

□06.終わりと決意
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「跡部部長が、ラブゲームを食らうなんて…」



「強い…」




サーブの構えに入る跡部君。
俺もセンターで構える。



「はっ!!!」




【パアアアン!!!】




『おりゃあ!!』




俺は打ち返す。



「さ、さっきより移動スピードが上がってる!」




【バアアアン!!!】


     「15‐ラブ」

    「30‐ラブ」
     
        「40‐ラブ」


打球は吸い込まれるように、相手コートを貫く。
一件軽く見える打球だったが、返す本人が受けるものは別次元のボールのはずだ。

俺はクロスに打球を入れた。
追いつかない跡部君。
足首が軽い、まずまずだな。

これなら、破滅へのロンドン(違)は攻略できるだろう。
またサーブの構えに入る跡部君。
俺もかまえる。




「はっ!!!」




【パアアン!!】




すごい、さっきまでとは比べ物にならないくらいに打球速度が上がってる。
重りを外したとかしてないのに、なんて男だ。

でも、俺の超・縮地法は止まらない!



【コン】




「ロブや、跡部のチャンスボールやな。」



「罠だ。あいつ、わざと破滅への輪舞曲を打たせようと…」




俺は瞬時に体制を整え、センターで構える。
もちろん、跡部君は俺のスピードについてこれなくて焦ってるはずだ。
目の前のチャンスボールに食い付かないわけがない!!!



「破滅への輪舞曲!!!」



俺はすかさず構える。
空気の動きで、ボールの動きを感じる。




「やっぱり、あいつわざと!!!」



『おらあぁ!』
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