少女の最強伝説

□07.探索と放浪
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朝…
というかもう昼だが。
俺は起き上がる。
11時…


昨日は相当疲れたみたいで、肩と足の筋肉痛がひどい。
久しぶりにパワーリスト・アンクル外したかんな〜


俺はベッドから飛び降り、腕をぐるんぐるん回したりして適当に体操する。



もう、部活はじまってるよなー。
まあ最初からサボるつもりだったからいいけど。


昨日、おじさんに電話して事情を話した。
割とあっさり折れてくれた。
本人いわく「それも人生経験だ」らしい。
ただ、バイトは男装せずに普通でいろとのことだ。
おじさんもそろそろ俺から女らしさが消えるのを恐れ始めたんだろう。
まあ、そこは仕方ないか。
おじさんの知り合いで家庭教師を探している人がいるらしい。
どうやらその人に俺の事を話したら、OKしてくれたということだ。
昨日の内に住所も調べた。
後は行くだけだ。



俺はひたひたと歩いていき、クローゼットに手を伸ばす。
第一学校に家が近いから、見つかったらお釈迦だ。
女の姿で行くから、ばれないとは思うけど。
流石は金持ちのおじさんに育てられただけはある。
バイト関係の知識は0だ。



俺は居間に戻り、ハンガーに掛けてあった女物の服を引っ掴んで急いで着替える。
そして、しなれていない為時間がかかったが、うっすらメイクもした。


窓の外を見るともう日が高く昇っていて、
部屋からは直接太陽が見えない。
俺は鏡の前に立った。光の反射でよく見えないが。
大丈夫だろう。



久しぶりのスカートで、股がスースーした。



『誰かに見つかんないといいけど…』



俺は日本に来た時に持っていた手提げを掴み、
中に携帯とPA●UMO、身分証明書、地図と飴etc…を持った。
そして携帯を見る。
おじさんからの着信だ。



【青春台の駅でその家に人と落ち合いなさい。
がんばれ。】




やっぱりおじさんはいい人だ!!!
俺はドアを開け、外へ飛び出した。
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