黒
□苺ちゃん6〜13
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※夢文章中に予想で回想シーンを書いております(主人公ver.)
※本家での過去の内容とは関係御座いません
※イメージを崩されたくない御方は閲覧注意です
※『矛盾1』の続きです
『矛盾2』
“神宮寺レン”―
うちの学校で、この名前を知らない女子はいない―と云わんばかりの、人気の男子。
「この学校に入れて超ラッキー!」
「毎日、神宮寺さんと一緒なんて幸せ〜!」
と皆が騒いでいた。
授業の合間や昼休みには皆で見に行こう、と騒ぐ女子が当然な日々が続く程だ。
最初の印象は、モデルでもやっているのかと思っていた。
せっかくだから一目だけでも見に行こうと誘われて食堂の手前の広い廊下の所までやって来た。
予想以上に女子生徒達が噂を聞きつけて集まって来ているのがわかる。
人混みをかき分けながら黄色い声が沢山する方へ進んでみる。
その時は遠目で見るのがやっとだった。私も当の本人をきちんと見るのは初めてかもしれない。
向こう側に女子生徒達が一層集まているのを見付けられて、出来るだけそこに近付いてみた…。
横顔でもわかる。おそらく、あの人だと…。
せっかくここまで来たので、せめて一目位は顔を見ないと…そう思っていると、何人かの女子生徒が彼に呼びかけていた中で、こちらの方に振り返った―。
その瞬間―私は時間が止まったのかと思う程…否、時が戻ったかの様な感覚で、懐かしいという感情に似た涙が出そうになった。
私は彼の様な華やかな人間と関わった事なんて今までに無い筈。
何故こんな気持ちになったのか…私は彼の顔を見て、…驚いた。
それは私の…、
私の初恋の彼にそっくりだったからだ…―。
まさか彼が私の目の前に現れたのかと思ったのだが、直ぐに違うと自分に言い聞かせた。
彼が、こんな所に居る筈が無い。
そう、だから…なるべく関わらない様にしよう…。あんなに目立つ人なら私なんかが関わる事なんて無い筈…。
もう昔の事を思い出すのは…―
…ううん、考えるのも止めよう。
とにかく、アイツに関わらない様にしよう…。
…と、思っていたのに…。
如何して―今、―私の目の前にいるの―?
―どうして―…私なんかに話し掛けるの…―
また―…
図書館で1人で本を読んでいた筈なのに…。私…神宮寺レンには何もしていない筈なのに…。
何で私なの…―まさか初恋の彼と関係あるとか…でも、そんな筈は無い!
とりあえず私は彼を目の前にして、どうしていいか分からず、とりあえず早く去って欲しいとだけ願いながら彼が厭きる(あきる)のを、ただひたすら待った…。
どうせ偶々(たまたま)見付けた私に、適当な口説き文句の1つでも言って来るのかと思えば、以前から私が図書館で本を読んでいるのを知っていたらしい。
どうして私なんかにここまでしてきたのかが分からない。
そして、如何して私の前に現れたのが全く分からなかった。
横目で一瞬だけ顔を確かめたが、やはり昔の彼に似ている…、でも神宮寺レンはそんな事は知らない筈。勝手な私情で彼に当たるのも良くない。
ここは普通にやり過ごすのが1番良いと思った…。
が、しかし私は突然の事に物凄く驚いて、思い切りその場から走り去った―。
余りにも驚愕で自分でも何がどうなったなんて一々考えてはいられなかった―。
如何してこんな事が起きたのか―如何してこんな運命に廻り合わされたのか―。
まさかの、昔の彼と同じ台詞を言われたのだ―。
こんな事が本当にあるなんて―彼との思い出がフラッシュバックしそうになった―。
何とか理性を保ちながら私は図書館から走り去った―…。
〜あとがき〜
御互いに出逢った時の事を別々に書いてみました。。
何だか意味有り気な主人公達…??
まさかのパターンねww初恋の彼は主人公に何をしたのさ。。
嫌な思い出でもあったのかな…??
初恋の彼は実はレンなのか別人なのか…??
文章が下手で分かり辛かったかと思います。。
これから暗い話になりそうですが…頑張れ2人共!カミュどうしたし!!笑