□玩び囁く死神
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「オメーの携帯だよ」




―七星―…。


私の家族を、幸福を奪った―最大の敵。
仇<カタキ>―。


私とした事が…新手の分身に後ろをとられた…!

「あッぐッ!!うああああッ!!」

我を忘れてしまったせいで、さっき指ごと奪われた私の銃で背中を撃たれた…。

出血が酷い―。

足を撃たれ、銃を握っていた右腕も撃たれて分身に押さえつけられている。


身動きが出来ない…。


息がしづらい…。




景世から大分離れてしまったのか…再生力が落ちている。


しかも弾倉を腰から奪われた。
やばい、更に撃たれる―。

しかし、それよりも口惜しいのは後ろにまわられた事…。


「いい格好だなションベン小娘<ガキ>」




ムカツク!見るな!撃つなぁ!


ドン ドン ドッ !!




「ぎゃ!!あがッ」


最悪だ。顔を地面に付けられて、膝を付いた姿勢で撃たれた…!

駄目だ、感覚がおかしくなる…!




「さあて……」


更に左足を蹴られる…。


「お楽しみの時間だ」


いやだ。ヤメテ。またあの時と一緒だ…。




「最期まで死んだりするなよ」


七星が私の上から話しかけてくるのがわかる。

さっきの出血で体温が更に落ちている。

しかも撃たれたせいで意識が今にも遠のく…。


抵抗出来ない私を激しく―。


気持ち悪い!しかも相手は私の家族を殺した奴。仇なのに…。


屈辱だった…。


撃たれた時に汗ばんでいたこの体も今は冷えてしまっている―違う!


すると突然―七星が―!

いやだ!やめろ!お前なんか―!





さっきの弾丸とは違い、私の奥にまで入ってくる…。あぁ…!あう…っ!いや…あ…


こいつ等にヤられるなんて…あの時以来だ―。

おしいれから私を引きずり出して…。




や…いやだ…っ。力が入らない―。

しかも感覚がおかしいせいで…。


何度も小刻みに震える身体に銃を突きつけられて…。


イッキに全身の体温が下がる身体は天敵に奪われる―。




…もう何回撃たれたのだろう…。
ついに私の目から熱い液が出そうになった…―。


ヤ…バイ―。…っき…そう…!




と、その時。突然私の携帯が壊れた…?ゆっくりと消える分身。


…景世…?


邪魔をされた七星は、交差させた私の手首に弾倉を刺し、ゆっくりと今度は舌を出した―!


!!




屈辱と絶頂の気持ちが私の中を襲う。違う!いやだ!


その舌で私の頬をビッチッと舐める。こんな長い舌が…。
いやだ。気持ち悪い。


もう少しのところだった私を放って置き、今度は景世の元に―。


せっかく―いや!違う!助かったんだ。

あんな奴―。




怨め、憎め―。七星<アイツ>は私の敵だ―!




「お前を殺して わたしは わたしの幸福の記憶をとり戻す」




ずっと追っていた仇―




やっと殺した―




嬉しい―




はずなのに―




彼女の目からは涙が…。




「七星」に傷つけられた精神は治らねぇ


永劫<えいごう>テメェはその未練に蝕まれろ




小娘<ガキ>














〜あとがき〜

酷いな←
眞姫那が我慢強い子になっておりますが…;
雷輪さん最低orz
あくまで予想なので原作を壊さない様に(既に崩壊)
景世のところに行きましたのは景雷の様ですね…嫌だな←ある意味惜しい(爆)
初めてなのでオリジナルは難しいかと思いまして、このシーンから…;






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