★SHORT★
□Crazy Kiss
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「ふ…っ」
「っ、は……」
彼女の頬を両手で挟んで固定して逃げられない様にする。
額、瞼、頬、鼻先、顎と順に這わせていた唇を彼女のそれに合わせて舌を差し込むと、途端綺麗な眉の間に皺が寄った。
綺麗だな、なんて思う。
普段何気無い表情や気を張り詰めた時の真剣な表情も好きだけど、こうやって戸惑ってる彼女も好き。
もっと彼女の色んな表情が見たくなる。
悪戯心が掻き立てられて、差し込んだ舌で歯列をなぞった。
びくりとその奥で彼女の舌が逃げようとする。
あぁやり過ぎたかな、なんて苦笑してしまった。
静かに唇を離すと、不機嫌気味な彼女に目を逸らされた。
「ごめん」
「…。」
「ごめんってばぁ」
「…無駄にエロ過ぎ」
「……そう?」
「そうだよ。テレビ観てたってさぁ…」
口を尖らせてぶちぶちと言い始めた彼女。
可愛い。
思わず、再度口付けた。
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