★SHORT★
□何だって特別に
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『ねぇ亜弥ちゃん。』
「何ー?」
「美貴ってさぁ、亜弥ちゃんによく何て呼ばれてるかなぁ?」
「・・・・・・・はぁ?」
たんってば、いきなり何を聞いてくるのかと思ったら・・・。
折角この前出演した番組観てたのに。
あ〜あ、アタシが映ったとこ見れなかったじゃん。
「巻き戻しすればいーじゃん。録画してるんだし。」
「バカだね、たん。生で見るのが一番でしょうが。」
「いや、生じゃないからコレ。」
「解ってるよ。生放送って意味じゃなくて、ビデオに録画したのとかって意味。」
「あぁ、そう・・・。」
あ、こんにゃろ。
今アタシに対して溜息吐いたな。
ツンデレ+ヘタレ+etc…なクセに!
「で、何て呼んでるっけ?」
「アタシがたんを?・・・基本“たん”じゃない?」
「やっぱり?でもさ、家出ると“美貴ちゃん”とか“ミキティ”とかじゃない?」
「あーそう言えばそうかも。」
そういえば意識したこと無かっ
たな、そんなこと。
確かに家とかだと“たん”だし、外だと別の呼び方してる。
「何でだろうね?」
「さぁ?無意識だからわかんないよ。」
「でも美貴は亜弥ちゃんのこと、“亜弥ちゃん”ってしか呼ばなくない?」
「・・・そうだね。不思議・・・・。」
・・・・でもなくない?たん?
だってたんはそれぞれからの呼ばれ方が一杯あるだけで、別に変ってことでは無い
筈。