★SHORT★

□支え合おう。これからも2人で
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「そんじゃまずはー・・・お疲れ様、かな。」

「ふふっ、ありがと。」





キン、とシャンパンの入ったグラスを合わせ、ひとみと梨華は笑い合った。

梨華が4年近くもの間リーダーを務めてきた美勇伝は、先日のコンサートを最後に解散した。

今日はそのお疲れさん会・・・という感じで、ひとみが企画したのだった。

とはいっても大したものではなく、少々料理を作ってお酒なり何なり飲もうというささやかなものである。





「で?どうだった?この約4年は。」

「うん。・・・長い様で、短かったなぁ。」





しみじみと答えた梨華を、ひとみはただじっと見つめていた。



自分も去年までモーニング娘。のリーダーを務めていたし、今だって音楽ガッタスのリーダーだ。

トータルしたって梨華より年数は少ないが、同じリーダー職に就いていた。

同じ立場にいたからこそ、分かる事は多い。





「辛い時もあったけど、その分得たものは多い、ってか?」

「あーなんで先に言っちゃうかなー。でも流石ひとみちゃん
だね。私のこと分かってくれてる。」

「ばっ、ちげーよ!!アタシだってグループのリーダーやってるから・・・」

「はいはい。照れてるのも分かってまーす。」

「ぐ・・・。」





言い返せないのは図星だから。

普段はひとみの方が梨華を言い負かしているのに、2人になれば何時だってこんな感じだ。

可愛い彼女には、惚れてる側は勝てないものなのである。


 
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