■性格とは?■
私たちは時と場合によって、色んな行動や態度をとりますが、それでもその人それぞれに一貫したパターンがあります。
この「変わらないその人らしさ」が一般的に「性格」とよばれています。
言い換えると、性格とは「比較的一貫したその人の行動傾向」とも定義できますが、変わらないといっても全く変わっていないわけではなく、その小さな変化を見落としているだけなのです。

なぜ変化を見落とすのか?それは私たちが無意識の内に、環境と性格との微調整を行っているからです。
性格が180度転換するということは滅多にありませんが、例えば停電になった時など、最初は驚いても、すぐ落ち着いたり、パニックになったりといったように、変わらない性格と変わる環境との間で、常に一定の均衡を保とうとします。でなければ、いわゆる心の病を引き起こしてしまうからです。

この場合、環境と性格のバランスを上手くとっていることを「適応」といい、バランスがとれず食い違っていることを「不適応」といいます。
そしてその不適応な状態を適応状態にもっていけるよう支援する方法を探っていくのが臨床心理学という分野になるのです。

■性格の種類■

◆気質◆
性格の生まれつきの部分を気質といいます。
親しい関係になればなるほどこの面が見えるようになり、その人となりを理解できるようになってきます。

◆狭義の性格◆
気質の上に出来上がってくるのが、狭い意味での性格、つまり、家庭内やほんの近しい人にだけ見せている性格です。

◆社会的性格◆
気質と狭義の性格を覆い隠すように、社会によって作られた性格がかぶさっています。
これを社会的性格とよび、この前では気質や狭義の性格はあまり顔をだしません。

◆役割性格◆
私たちは人生の中で様々な役割をこなします。
母親の前では子供として振る舞い、後輩の前では先輩らしく、恋人の前では恋人らしく振る舞います。
役割が変わればそれに応じて変わっていく性格が役割性格です。

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