「子供の心の問題」

■児童虐待■

◆身体的虐待◆
食事を与えない、家の外に閉め出す、暴力。

◆性的虐待◆
性器をさわる、性交を見せる、性行為を強要する。

◆心理的虐待◆
無視する、罵声を浴びせる、兄弟などと差別する。

◆ネグレクト◆
下着や衣類を長時間替えない、泣いていても無視する、長時間放置し出掛ける。

■虐待を受けている可能性がある子供の行動■
◇何かの拍子に強く怯えたり、何かを思い出して取り乱すことがある
◇死を強く恐れる
◇特定の出来事いついて繰り返し話すことがある
◇何かの出来事に関連した遊びをする
◇怖い夢をみることがある
◇過去のあった嫌な出来事を今起こっているように怯えたり、怖がったり、泣きだしたりする
◇特定の出来事を思い出させるような場所、人、物、活動を避ける
◇過去にあった嫌な出来事を思い出しにくい
◇他の子が進んで参加するような新たな活動に興味をもちにくい
◇「赤ちゃん返り」「幼児返り」が見られる
◇感情表現が少ない、将来に夢がない
◇寝付きが悪い、夜中に目を覚ます、ぐっすり眠らない
◇急に怒ったり、かんしゃくを起こすことがある
◇集中力がない
◇警戒心が強く、用心深い
◇急な物音にびっくりする
◇何かを思い出したのをきっかけに、体のだるさ、不調、腹痛や頭痛、吐き気などを訴える
◇ある出来事を悪いことの前兆だと考える
◇特定の出来事が自分のせいで起こったと感じたり、そのことについて自分を責めるようになる

「子供に起こる様々な障害」

■ADHD(注意欠陥多動性障害)■

◆注意欠陥◆
集中力が続かない。忘れ物が多い。ちょっとした刺激に敏感

◆多動性◆
落ち着きがない。よくけんかをする。危険な場所でも平気で遊ぶ。貧乏ゆすり、鉛筆を噛む

◆衝動性◆
他人の失敗を笑う。順番が待てない。質問が終わる前に答えを言う

ADHDの障害は、外見上では全くわかりません。
落ち着きがなく、気が散りやすいなどのトラブルの多い子供と見られがちです。

親は教師や他の父兄から「しつけができてない親」や「子供に対する愛情が少ない親」と非難されることもあります。
親は「何とかしなければ」と、一生懸命になりすぎて、つい怒ってしまったり、場合によっては罰を与えるなどエスカレートしていき、それに子供が反発するという悪循環を生むこととなります。

親もまた自分の教育方針が間違っていたのかと悩む、その繰り返しになっていくのです。
まず、こうした親子間で展開される悪循環を断つ手立てが必要です。

ADHDの子供は。なぜ自分が怒られているのか理解できないこともあります。
それに対して「しっかりしなさい」「おとなしくしなさい」と怒ったところで逆効果です。
まずは小さな目標を作ってあげて、ひとつでもできた精一杯褒めてあげましょう。
そして親である大人が落ち込まないこと。親が希望をもたないと、子供に適切な対応ができなくなってしまいます。
もうひとつは「できない」ことに目を向けるより、「落ち着いているのが苦手なだけの普通の子供」として接してあげることが大切です。

■LD(学習障害)■

◆学習面(国語)◆
本を読むのがたどたどしい。文字は読めるが文章として理解できない。枠や線に合わせて書けない。鏡文字を書いてしまう。話した通りに書き写せない。

◆学習面(算数)◆
物の多い少ないが分からない。数の大小がすぐに分からない。
繰り上がり、繰り下がりのある計算が苦手。時計が読めない。時間の理解ができない。図形が見分けられない。

◆運動面◆
歩き方、走り方がぎこちない。スキップが苦手。箸が上手く使えない。手先が不器用。絵を描くのが苦手。よくつまづいたりころんだりする。

◆情緒・社会面◆
情緒不安定。よく泣く。かんしゃくを起こす。

ADHD/LDの障害をもつ子供をサポートするには、家庭だけでなく、学校や地域ぐるみでの取り組みも不可欠です。
学校においても、その子に合わせた学習方法を工夫すれば、しょうらいの進学や職業選択に響かない方向に向かうことも可能です。
また、地域ではADHDやLDの障害をもつ子供をもつ母親のサークルなども多数でてきています。
孤立してしまいがちな環境をみんなで理解し、親の苦境が分かり合える人が一人でも近くにあるだけで、大きな助けとなるのです。

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