scene of FFY

□あなたの力になりましょう
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…あたたかい


なんだか懐かしい感じ


あなたは誰…?










我は雷(イカヅチ)の力を司る者


大丈夫、


今は安心して眠りなさい














あなたの力になりましょう
















“そんなこと!私は反対だ!”

“けど、彼らは追われていたところを助けてくれたのよ?”

“そうだよ!きっと彼らなら…”

“それが甘いというのだ!!”

“ひッ”





「やめよ、お前たち」

“ラムウのお爺…”

“あの子の様子は?ラムウ”

「まだ眠っておるよ、セイレーン。
しばらくは目覚めんだろう。
何せ、初めてのトランスだからのう。」

“すごい魔力だったよね。
お爺が止めてなかったら大変な被害がでていたかも。”

“それよりラムウよ、あの娘をどうするつもりだ?”

「お前たちが先程話してた通り、あの人間たちに託すのも良いかもしれないと考えておる。」

“何!”

“お爺も彼らなら信用できると思ってるんだね!”

「いや、分からん。
だが確かに言えるのは、あの子はトランスしながらも彼らに危害を加えなかったということじゃ。」

“あの子は彼らを信頼しているってことね。”

“しかし!
あの娘が信頼しているとしても、人間どもがそうとは限らん!
帝国の奴らのようにまた利用されかねんぞ!”

“だけど、魔石となってしまった僕たちに何ができるの?”

“ケット・シーの言う通りよ。
私たちもラムウに助けられなかったら、魔力を吸い尽くされて消滅していたかもしれないわ。
魔石で留まっただけまだ良かった。
他の皆は今頃どうなっているか…。”

“…”

「ともかくじゃ!
わしとて力が弱まっている今、あの子を守りきることができん。
だから、キリンよ。ここは彼らに賭けてみてはどうだろうか。
あの子は彼らを信頼しておる。」

“……。なんと口惜しいことだ。人間に力を貸すことになるとは。
だが、覚えておけ。
私は娘を信じるのであって、人間を信じるのではないぞ!”

「あぁ。かたじけない、キリン。
セイレーン、ケット・シー。お前たちも力になっておくれ。」

“ええ。”

“うん!”















さぁ、これでわしらの心は決まった。

あとはおぬし次第じゃよ、ティナ。


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あなたは世界の希望の光

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≫あとがき

ラムウと魔石化したキリン、セイレーン、ケット・シーによる議会@ゾゾ
議題『ティナをロックたちに任せるべきか!』

おっかないキャラのわりに回復系魔法の幻獣・キリンさん。イイ(゚∀゚)!!
でも本当はすごく優しいんです!ちょっと人間に対して神経質になってるだけなんです!

ケット・シーの言う「お爺」は、私が実際そう言いながらプレイしてました(笑)


ご愛読ありがとうございました。
(2008/12/11)


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