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□One Year -for Stragus-
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「…ストラゴス!?ストラゴスか!!?」

「ガンホ-…。ガ、ガンホォォオーーーッ!!」

「ストラゴスよ、おぬし生きておったか!ぁあ、良かった、良かった!」

「サマサの皆は無事か!?」

「ああ、無事だとも。崩壊した家屋はあるが、死人はおらんよ!
……ん?
おぬし、孫娘はどうしたんじゃ…?」

「そうじゃ!リルムが!!ガンホ-よ、リルムは村に帰ってこんかったか!?
はぐれてしまったんじゃ〜!!!!」

「なんと!?…しかし、村での目撃情報はないが…。」

「ぬおぉ〜リルムゥ〜!」

「……ストラゴスよ。
孫娘の消息の上、火に油を注ぐようじゃが……」

「な、なんじゃ?」

「あの天変地異の後、なぜか魔物が力を増したんじゃ。
村の侵入もたやすくなってな、
…その〜」

「なんじゃ、言うてみい。リルム以上に重大な事など…」

「サマサの宝がっ!
"ソウル・オブ・サマサ"が…、盗られてしまったんじゃ〜!!!!」





―!?!?!?





「…んなっ!?なんじゃとぉーーー!!!!」
















One Year
-for Stragus-
















『"ソウル・オブ・サマサ"はケフカ信者が集まった"狂信者の塔"の最上階にあるらしいが…。
本当におぬし一人で行くつもりか?』

『ガンホ-よ、お前さんには村を守ってもらいたい。
わしが"ソウル・オブ・サマサ"を取り戻すゾイ!
それにもしかしたら、道中にリルムを探し出せるやもしれん。』

『ストラゴスがそう言うのなら。
…そうだ!偵察に行った村の者が言っておったが、あそこの魔物は魔法しか通じないようじゃ。
特にリフレクを上手く使ってくる小賢しいやつもいるという。…戦い方には気をつけろよ?』

『忠告ありがとうな、ガンホ-。
魔法の攻防戦なら、わしだって負けんゾイ!』










…そうじゃ。
老いぼれのわしもまだまだ出来ることはある!

リルムを見つけ出し、皆と共にまた闘うんだゾイ!

…きっと、わしらなら出来ると、そう信じて疑わなかった…










…だのに……















「我が名はマジックマスター。
この宝は、我らがケフカ様に捧げる!
邪魔する者は……抹殺する!!」

「お、おのれ…。バリアチェンジとは…っ!
わしとしたことが、何たる失態!」

「お前もケフカ様のために、その魂…献上しろ!」

「ぐぬぬ…」










…だのに、
わしが甘かった…。

魔物がこんなにも強くなっているとは…。
ガンホ-が言っておったのに、わしはどこかで慢心していたのだ。

ロックたちと幻獣の聖地へ赴いたあの時。
わしの力もまだいけるんだと、…そう慢心してしまったんじゃ。

その驕り高ぶった結果が、これだゾイ…。















許しておくれ。

誰一人助けられんで…
頼りにならん老いぼれで…

許しておくれ…










リルム…

皆……











…ケフカ…様の…ために…

…ケフカ…様の…ために……










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大切な者のためなら、
わしの魂なんぞ……

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