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□One Year -for Shadow-
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これは…夢か…

それとも現実…か…?















One Year
-for Shadow-

















「ワンッワンッ!」

「…インター…セプター…?」



ああ、そうだった…

空から落ちたんだな



「無事…だったんだな、インターセプター…」

「ワンッ!」



あいつらは…

あの子は…

無事だろうか…



…意識が、朦朧とする

このまま、目覚めなければいい…

ああ…そうだ…、

俺より、助かるべき命は他にあるはず

…何故、俺は助かった…!



何故…















『…その通りだな』


!!?


『何故、お前はいつもそう生き残る…?』


ビリー…?


『そして、お前の側にいる者は皆…不幸になる』


俺は…


『この、』


俺は…っ!















『死神…!』
















――ハッ



「っ…!!!!」



なん、だ…?今のは…

幻覚?

朦朧とした意識の中で…けれど、すごくリアルに…

まるで、あいつが今そこにいたかのような、感覚…



「死神…か」















それ以来

俺はまた、夢を見るようになった

しばらく、あいつの夢は見ることはなかったのに…

また、いつもの、あいつの…夢を……



何故、また見るようになったのか…不思議に思った

いや…、違う

そもそも、何故…"見なく"なったのか…

その方が不思議だ

いつもの悪夢を、いつの間にか見なくなったのは…きっと……



『シャドウ!お前には世話になったな!』

『放っておけない!』

『さ、行こう!』

『シャドウ!』



…ああ、あいつらと共にいたからだろうか

そして…



『バイバイ、インターセプターちゃん』



そして、
あの子が…いたからだろうか……










けれど、










『死神…!』















さぁ…、一時の夢を見るのは、もうお終いだ

また俺は、あいつの夢と共に…

生きるんだな……





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これ(悪夢)が、現実だ

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