02/16の日記

08:53
ヒロシの過ち★彡
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弟、カピバラの受験の残念な知らせに
葬式のような空気を醸し出す尾崎家



うちとヒロシは

和室のこたつに
ゴロンと二人して転がり

ただ、
ため息をついていた…



(↓ヒロシ)

『アイツ(弟)いつ塾から帰ってくるんだ…?』

(↓うち)

「さぁ?
9時(PM)くらいには戻ってくるんじゃん?


まぁー

うち的には帰ってこないほうが好都合だけど…」

『なんで?』

「だってハリケーンが飛んでくるんだもん…

おかげでうち部屋から一歩も外出られなかったし」

『ハリケーンって何だよ』

「ドメスティックバイオレンスだよ!」

『そ…そう…;』

「どうしたもんかねぇ
あのゴリラ…」

『そうだね…』


「……。」

『………。』


とにかく

受験結果が不合格だった直後のカピバラは

…大変だった

小学生の頃みたいにピーピー泣いてくれれば
まだマシなのだが

最近のカピバラは
ちとヘビーで
ベリークレイジぃーだから

ブルーな感じになると
かなりキツかったりする

″まぁ…頑張って″

″まだもう一回試験あるんだから″

って励ましたいところなんだけどねぇ…

″みんな、表では心配してるように見せて

本当は心の奥底では
俺のこと心配してくれちゃいないんだ!″

とか言いやがってよォ


まったく、

お前の残念な結果を知ってから

うちがどんだけ屍モードに陥ったかわかってて言ってんのかァ!?

って感じだよ…


はぁ〜…………

付き合いきれねーや
どーしよ

とため息をついたその時



場の雰囲気を和ませようと
ついにあの男が
口を開く




…って
あの男っつったらヒロシしかいねぇんだけどさ



『俺よォ、木曜日の夜大変だったんだよ』


という言葉から話し始めたヒロシはその日

午後からの出勤で

祝日でヒマだったうちは
午後から
ワロス二人組(笑)で

″青鬼″という無料ゲームをやっていた

前にも説明したが
″青鬼″とは

ブルーベリー色をした全裸の巨人=青鬼が
主人公″ヒロシ″を
奈落の絶望世界へと突き落とすゲーム

ゲーム世界で絶望を体験したヒロシはその夜

現実世界でも
不幸な出来事が起こったとでもいうのだろうか…


そしてヒロシの言葉は続く

『木曜日の夜
仕事が終わってさァ

俺、仲間と一緒に帰ってたわけ

んでしばらくして

帰り道が違う仲間と別れた俺はその後、一人で駅に向かったわけさ』

「うん…」

『それで
駅に着いたとき

ちょうどイイ具合に
電車も来てね

″ラッキー″って思って
改札口
抜けようとしたわけさ

そしたらさァァァ!!』

「なに」

『定期券も持ってなければ

鞄も持ってない


何も持ってなかったの!!』

「ばかじゃないの」

『だよな』

「なんで
持ってなかったの?」

『会社に
置き忘れたんだよォ俺』

「ばかじゃないの(笑)」

『それでさ
すぐに会社に戻ったんだけどね

会社あいてないのォ!!』

「本当残念だなソレ」

『″どうすんだコレ
どうすればいいんだ!!
俺ェェェェェ!!!″

って俺慌てちゃってさ…』


「……。」

『………。』



「んで最終的にどうなったの?」

『会社のドア
″ドンドンドン!!″
ってしたら開いた。』

「え、
勝手に開いたのかよ;」

『いや、警備員さんが開けてくれた』

「……ふーん…」

『…え、マジ大変だったんだよ俺』

「うん大変だったね」





「ソレもう重症でしょ」

(↑カラスさん
さりげに話聞いてた)


『ああ、ヤバいかな俺』

「病院行けば?」


『若年性の病気か何かもしれねぇーしなぁ』

「いやもう若年性の年齢じゃねーだろオマエ
ただのオッサンだろ」

『いや
49歳はまだ若年性だろ』


「そうよ、あんた
鞄、会社に忘れるとか
相当危険だよソレ」


「大丈夫だよ
うちもたしか、小学生の頃学校にランドセル忘れた

…ような気がするから」

大丈夫だよ

ヒロシの代々続く遺伝なんだよ

って慰めてあげたけど

そのあと
のびちゃんにこの話したら

『じゃぁ
お前は弱酸性だな』

って言われた



(ごめん
話まとめられない)


YouTube or ニコニコ動画で″青鬼″って調べてね

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