月夜の小説

□掴めた物は何色・色即是空に煌めく……
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キーンコーンカーンコーン
学校にチャイムが響きわたる。そこは、つなかん学園高等学校。
又吉「やべーーっ!!遅刻だぁ〜〜〜っ」
彼はつなかん学園高等学校二年生の又吉。男の中の男!ケンカは最強!仲間思いで優しい男!だが、勉強は下の下の下!彼は今走っている。世界新記録がでるくらいの速さだ。走れ又吉っ

校門
教師「最後の生徒はあいつか全くぅ」
又吉「先生おっはよーございま………どわぁ」

教師「残今〜〜〜心で〜〜す。遅刻者には校庭50週だぞ」

又吉は間に合わず門に顔面ストライク!
又吉「うぉぉっなめんなよ!走ったらぁぁぁ」

その頃、又吉のクラス2―Bは
ちくわ「またアニキは遅刻ですにゃ」

白葉レオ「ざまぁみろ。又吉が居ないと静かだな」

楠ジゴロウ「なのだ」
ちくわ・白葉レオ・楠ジゴロウは又吉の仲間であり友達。
井戸中ちくわ、5人兄弟の長男でしっかり者。白葉レオ、ストリートギャングで卑怯者だったが又吉にケンカで敗れ更生して今は又吉のライバル。楠ジゴロウ、ケンカNo.1を目指し全国行脚ので又吉に出会い心でかい又吉に敗れ妥当又吉を目標につなかんに通う。
楠ジゴロウ「あっ先生が来るのだ」
ちくわ「一時間目の授業は国語ですにゃ」
楠ジゴロウ「国語が一番好きなのだ。いろんなお話が沢山で面白いのだ」

ちくわ「だよにゃ〜………レオ君どうしたにゃ?」

白葉レオ「砂埃りが……」

クラスの生徒達が校庭に注目している。それは

又吉「うぉぉぉぉぉぉっおらおらおらおらおらおらっあと、10週っ〜〜〜う」
その凄まじい走りを見たレオ達は

白葉レオ「あいつ陸上で世界とれるんじゃ」
ちくわ「アニキ!頑張ってくださいにゃ」
楠ジゴロウ「全く又吉には適わないのだ」

又吉「あと!!!!1週だぁぁぁぁぁぁっ………ゴール〜〜〜〜っ」

又吉は売られたケンカは買う!強い者には背中見せず尻尾まかず牙立てて噛みつく熱い漢だ!


又吉「はぁっはぁっ腹減った」
又吉はふらふらしながら教室へ

又吉「みんな〜おはよー………腹減ったぜぇ〜ちくわ〜オッス」
ちくわ「アニキおはようにゃ!流石アニキ凄い走りでしたにゃ」

白葉レオ「又吉、なんだよその顔は」

楠ジゴロウ「やつれすぎなのだ。授業が始まるなのだ。又吉、席に座るのだ。」
又吉「お〜〜〜い」
一時間目・二時間目・三時間目と又吉は空腹感MAX意識朦朧でレオとジゴロウは
「こんな奴に負けたなんて!」
と、心のなかで爆発中
ちくわ「アニキ大丈夫ですにゃ?四時間目は美術ですにゃ!それが、終わればお昼ですにゃ」

又吉「おう、俺は負けないぜぇ〜」

美術の時間は似顔絵。みんな、配られた手鏡をつかい自分を描いていく

教師「んまぁっ白葉君の絵は上手いですわね〜」

その絵は薔薇をくわえた王子様といわんばかりの出来前

白葉レオ「(無意識に薔薇まで描いてしまった)どうも」

又吉「ナルシスト〜」
レオ「うるせぇよっお前なんか棒じゃん!」

楠ジゴロウ「可愛くかっこよく描けたのだ」
ちくわ「絵は難しいにゃ〜」

クラスで一番自意識過剰な絵を描けるのは白葉レオだけ

美術の授業も無事終わりいよいよお待ちかねのお昼休み

又吉「待ってました!購買所にダ〜〜〜〜〜ッシュ」
ちくわ「アニキ〜待ってくださいにゃ」
白葉レオ「ジゴロウは屋上で食うんだろ?」
楠ジゴロウ「先に屋上で待ってるのだ」

購買所
又吉「おばちゃん!カレーパンと焼きそばパンね」

お代は二百円とお得つなかん学園のパンは美味しいと評判。白葉レオとちくわは先に屋上向かった。
又吉「屋っ上♪屋っ上♪上昇常勝〜お待たせ〜」

ちくわ「アニキ早く食べましょにゃ」

楠ジゴロウ「又吉っ野菜もしっかり取らないといけないのだ」
白葉レオ「………ちくわ、どうした?」
楠ジゴロウ「?」
又吉「おい、ちくわどうした」

ちくわ「焼いたいわしだけにゃ……恥ずかしいにゃ」

又吉「そんな事いうなよ!お弁当があるだけいいじゃないか?俺、いわし大好き!」

楠ジゴロウ「秋刀魚が一番なのだ」

又吉「なぁ、みんなで釣りに行かないか?いわし釣ろうぜ」
ちくわ「良い穴場があります!今度いきましょう!」

又吉「サメ釣ろうぜサメ」


白葉レオ「いや、サメはいないから」

空には綺麗な青と純白の雲そして神々しい太陽

又吉「ご馳走さまっ」
楠ジゴロウ「ご馳走なのだ」

白葉レオ「ちくわ、サンドイッチやるよ」
レオのお弁当はサンドイッチだった。コンビニで買ったハム卵サンドイッチ

ちくわ「えっレオ君?」
白葉レオ「腹いっぱいだからさ……じゃ、俺は先行く」

又吉「………?」
ちくわ「ありがとうにゃ」

昼休み時間が終わり五時間目の授業は担任教師の都合により自習だった。
教室にレオの姿はなかった。

白葉レオ「なんだよ呼び出して?」

他校の生徒がレオを呼び出していた。場所は町外れにある古びた廃ビル

「てめぇを倒さねーと気が済まないんだよ!」

白葉レオ「雑魚すぎて覚えてねぇよ。俺一人倒すのに30人って笑わせるなよ」
「覚えてねぇだと!?やっちまえっ」

白葉レオ「馬鹿は馬鹿だな」

30人がいっせいにレオに走り攻めてきた。だが、レオは前に進んだ。他校の生徒の中には棒を武器にする者やエアガンなどで攻撃する輩もいる。
白葉レオ「当てなきゃ意味ねぇだろ?(くそっ辛ぇ〜)」



又吉「なぁ、レオ知らないか?」

五時間目の授業が終わり又吉は他のクラスの生徒に聞きに走るが誰も見ていないと言う

ビート「レオ?知らないギラよ。サボリじゃないギラ」

彼はビート同級生であまり強くなくて卑怯で派手好き

又吉「そっかじゃあな(あいつどこに行ったんだ)」

ちくわ「アニキ〜っレオ君どこにもいないのだ。」

楠ジゴロウ「屋上に居るんじゃないのだ?」

又吉「行ってみようぜ」
三人は屋上に走った。扉を開けると誰も居なかった。太陽が傾き始めて少し冷たい風がふく

又吉「帰ったのかな?………………………………」

又吉は何かをみつけた。

楠ジゴロウ「又吉、どうしたのだ?」

ジゴロウとちくわも又吉の視線の先に目を向けた。
遠くに見えた。レオが見えた。

又吉「いくぞ!!」

楠ジゴロウ「えっ?何が見えたのだ!」
ちくわ「あっあにき!?」
又吉は走り出した。又吉が観たのは死闘を繰り広げる微かなレオの姿


白葉レオ「そんなんじゃ俺は倒せないぞ!」

得意の鎖を使わず数十人を倒していく

白葉レオ「はぁっはぁっ(流石に体力に限界がきたか)」

「お前ら何やってんだ!たたみかけろー」

白葉レオ「卑怯は卒業済み………っなんだよ?あいつ」

階段を一段づつ登る足音が近く。皆口を揃えるかのように呼ぶ
「帝さん」

白葉レオ「帝?誰だそいつは?」

姿を表した。鳳王学園を仕切る三年『蜻蛉 帝』黒い体毛で瞳は金色と薄ら煌めく朱の色。制服はブレザー

蜻蛉帝「こいつが又吉?」

「違います……ぬぐわっ」

白葉レオ「(速ぇ……)」

蜻蛉帝「俺は又吉を呼べと言ったはずだが?………まぁ良い。俺の名前は蜻蛉帝(かげろうみかど)貴様の名前は?」

白葉レオ「白葉……レオ……っっっ!!」
それは一瞬だった。天井まで蹴り上げられ空中でレオの頭を掴み床にたたきつける

白葉レオ「ぐはぁっ」
蜻蛉帝「しょぼっ………てめぇらはこんな半端者に負けたんだ!鳳王の翼に泥を塗るなよ〜。帰るわ」
帝は階段を下り姿を消した。


楠ジゴロウ「又吉っもしかしてレオがピンチなのだっ?」

ちくわ「レオ君は強いにゃ負けないにゃ」

又吉「胸騒ぎが止まらない。待ってろレオ」

帝が去ったあとレオは
白葉レオ「ぐはぁっ」

「はははっ弱ぇ〜潰せ潰せ〜っ」
卑怯者共は弱っているのをいいことにやりたい放題

又吉「レオーーーーーーーーーーーーっうぉらぁぁぁっ」

「あんだよ。五月蝿ぇなぁ…………あっっえ?」

又吉「覚悟しておけ!俺のダチをなめんなよ!」

又吉はビルの壁を駆け上がり四階に駆け上がる

楠ジゴロウ「もぐもぐもぐもぐ………ちくわはレオをたのんだぞ………はじめるかぁーーーっ」

楠ジゴロウはアンパンを食べると身長が伸びる特殊な力を持っている。
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