稲妻11

□晴れのち、心曇り
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今日もお前は、太陽のような笑顔を・・・
見せてくれる。でも・・そんなお前でも
曇りになってるんじゃないか?
円堂・・・。

「円堂!」
「んっ?おう!鬼道♪どうした(笑)」
「『どうした(笑)』じゃない!!」
「なっ・・なんだよう・・(汗)」
「お前、また無理な特訓をしてただろう」
「えっ・・そっ・・そんなこと・・」
「してただろ(怒)」
「・・・ご・・ごめんなさい・・・」

円堂は『しゅん』となって、俺に謝った。
俺は『ふぅ』と一つ溜息をして、『ゴットハンド』と言いながら、円堂の頭を軽く小突いた。

「お前はもう少し、自分を大事にしろ」
「え?」
「お前が倒れたら、誰が雷門のゴールを守るんだ・・・」
「鬼道・・」
「円堂・・お前が一人で悩んでいるところを俺はもう・・見たくないんだ・・」
「鬼道・・ありがとう」

俺に『にこっ』と笑って、礼を言った。
円堂は宇宙人との戦いのとき、一人で悩んでいた時があった。
自分がもっと早く、気づいていれば・・・
風丸と栗松は離れなかったんじゃないかと。
吹雪もあんなに苦しまずに済んだんじゃないかと。
あの時の円堂を見ていて、俺は何もできなかった。
ただ・・
見守ることしか・・・。
だから今度は俺が守ってやると、心に誓ったんだ。
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