starry☆sky

□雲のように
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「泣きたいときに泣けなくて、別に泣かなくてもいいところで泣けるって、悲しいと思わない?」



青をベースとしたキャンバスに雲が浮いてる。
風が吹いてふよふよーって動く。
私はそんな簡単に動けないのに。憎たらしいヤツだな。



「わーって体中の水分外に出すみたいにさ、思いっきり泣きたい。でも、その肝心の涙が出てこないんだ」



屋上庭園は空がきれいに見える。
朝でも昼でも夜でも、とてもきれいに見える。



「こういう時、どうすればいい?」



どうすればいいんだろう。
私はどうすれば、体中の水分を涙として外に出せる?



「俺もよく分からないが」



後ろに居た宮地が後ろから私を抱きしめてきた。
今は驚く気もしない。なんか、全てがどうでもよくなってきてる感じがして・・・。



「その、そういうときは・・・誰かに甘えてみたらどうだ?」



誰かに、甘える・・・なんて。考えたこともない。
だって私は一人で、



「・・・ッ」



あれ、何だこれ。
私・・・・・・・泣いて、る?
何で、何で?さっきまで出なかった涙が頬を伝って重力に逆らわないで下に落ちる



「お前は一人で頑張りすぎだ。だから、今は俺に甘えてみろ」

「・・・宮地・・・・・・」



人に甘えるなんて、あまりした事が無い。
いつも一人で頑張ってきたから。
でも、



「、ごめん・・・。今だけ・・・、甘えてみてもいいかな・・・・・・」




雲のように
(雲のように雨として涙を流せたらいいのに)



09/08/30
泣きたいのに泣けない時は誰かに甘えたくなりません?


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