starry☆sky
□秋の近づいてくる日
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寒くなってきたな、とあいつに声をかける。
「私セーター欲しいなあ。そうすればあったかいし」
「寒いなら俺があっためるから大丈夫」
「そう?だったらいらないかもね」
はやく秋になって欲しいと思ったのは言わないで置こう。
「錫也ー、今度私にケーキの作り方教えてくれない?」
「何でだ?」
「いつも錫也にいろいろ作ってもらってるじゃない?だから今度は私が作って錫也にお返ししたいなって」
可愛いことを考えるなー、こいつは・・・。
でもそういうとこも含めて好きなんだけどな。
「そっか、お前は優しいな」
「錫也には負けるよー」
あははとあいつは笑って小走りに俺の先を歩く。
「秋になったら紅葉狩りとかいこうね、錫也!」
「そうだな」
紅葉の中、走りまわるあいつの笑顔はとても可愛いんだろうな。
そう思いながら俺はあいつの背中を走って追いかけた。
秋の近づいてくる日
(きゃっ!!)(お、おい!大丈夫か!?怪我はないか!?)(あはは、ごめんごめん・・・。大丈夫大丈夫)
091016
錫也は寒くなったら1つのマフラーで一緒に首に巻いてくれそう・・・。たまらん^ω^