starry☆sky

□君に降る雨はいつだって
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「あはは、かっこ悪いところ見られちゃったね」

「先輩・・・」



見てしまった。見るつもりも、聞くつもりも無かったのに。
先輩が告白してふられたところなんて、見るつもりは無かった。



「な、何だか梓くん暗いけど、大丈夫?」



それは先輩のほうでしょう?
一生懸命笑ってるつもりなんでしょうけど、すごい悲しそうな顔してますよ。



「先輩、無理しないで泣いたらどうですか?」

「え・・・?」

「今すごい悲しそうな顔してますよ」



図星だったのか、先輩の瞳が潤んできてる。



「・・・このこと、誰にも言わないでね・・・・・・?」



僕がそっとうなずくと先輩は静かに涙をこぼした。



「泣く気なんて・・・無かったのになあ、」



先輩の目から零れ落ちた涙が地面に落ちていく。
今この場で先輩を抱きしめてあげたい。その衝動に駆られたけど、止めた。
僕が先輩を抱きしめたところでどうなる?僕がそうしたいだけで、先輩の心はどうなるんだ?



「っ・・・」



なんだか無償に悔しくて、下唇を噛んだ。




君に降る雨はいつだって
(僕が隣にいれば、降らない雨なのに)



091101
私がフられたら梓にめっさ抱きしめてもらたい!


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