starry☆sky

□「私だって愛してるーーーっ!!!」
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「おーい」

「わっ」



屋上庭園でのんびりしてるといきなり先生に抱きつかれた。



「陽日先生か…びっくりしたー」

「たまにはこういうのもいいなーと思って」



先生にぎゅーって抱きしめられる。
特にいやなわけじゃないのでそのままにされてみる。



「先生…甘えてみたかったんですか?」

「そっそんなことない!」



先生は嘘が下手だなあと毎回思う。
でも、そんなところも好きなんだけど。



「なあ」



ん?と反応してみせる。



「俺はお前が好きだ」



びっくりした。後ろから抱きしめられて耳元で言われたからいやでもびっくりする。



「陽日せん、せ?」



小さくつぶやくと先生は私を離して正面から私を見つめてきた。



「お前は?」

「え、?わっ私も言うんですか?」



正面からみる先生の顔はちょっと真剣で言わないといけない空気になっている。



「えっと…私も、陽日先生が好きです」



そう呟くと先生は太陽みたいにまぶしく笑った。



「ありがとなっ!でもお前の俺に対する気持ちよりも俺がお前を想う気持ちの方が大きいからな!」

「そんなことないですよー!私の方が大きいです!」



すると先生は私に背を向けて空に向かっていきなり大声でいった。



「愛してるぞーーー!!!」


すっきりしたような顔でまたこっちを向いた先生。



「これよりも大きいのか?」



先生はいつもの優しい笑顔を私に向けてくれる。
でもなんか負けた気がしたので私も空に向かって叫んだ。



「私だって愛してるーーーっ!!!」
(お前ら何やってるんだ?)(へ、琥太郎せんせー!?)(下まで聞こえてきたぞ)(私もう学校歩けない…)



090930
場所なんて気にしないで愛を叫びそうな直ちゃんせんせ。そんなとこも大好きです。


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