starry☆sky

□スローワルツ
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「寒いねー」

「そーだなー」



ぬいぬいとそらそらが居ない生徒会室。
俺と書記しかいない生徒会室。
ストーブの前でうずくまってる2人。



「もう11月かあ・・・」

「ぬーん」

「そういえば18日はしし座流星群が見れるかもしれないって」

「ぬーん」



ばしっ



「痛っ」

「天羽くん、ぬーんしか言わないんだもん」

「口癖だからしょーがないだろー」



ぬーん、ぬーんと連呼してると書記は呆れたように笑ってまた黙ってストーブの火にあたり始めた。

もう11月。書記の言ったことを頭でもう一回自分で言ってみる。
来年にはもうぬいぬい会長は卒業。
再来年にはそらそらと書記が卒業。

卒業、か・・・。



「あったかいなー」

「そうだね」



生徒会のメンバーで俺以外が先に卒業するって考えたこともなかった。
きっとぬいぬいやそらそらが居なくなっても俺は平気。
じゃあ書記が居なくなったら俺はどうなるんだろう。



「あ、そうだ!しし座流星群が見える日にさ、みんなで天体観測しようよ!」

「え?」

「みんなで流星見ようよ!ね?」



書記が満面の微笑みを俺に見せてくる。その笑顔がきらきらしてたから思わず口元が緩んでしまう。



「え、何で笑うの?」

「書記には内緒!」

「何それー」



ストーブと取り囲んで2人で笑った。
書記が居なくなったときのことはそのときに考えればいい。
それまでゆっくりこの時間を過ごしていたいから。




スローワルツ

(あ、会長お帰りなさ(お前ら、焼き芋するぞ!)((・・・はい?))



091116
11月18日、しし座流星群が見えるっぽいですね!テスト初日だけど絶対見る!


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