starry☆sky

□君が異性に変わってゆく
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小さいころ、3人で遊んでいたら私と哉太が迷子になったこともあった。
あの時哉太もすごい怖かったんだよね。でも哉太は泣かないで私に心配かけさせないようにしてくれたよね。



「哉太ってさ、昔から変わらないところがあるよね」

「どーしたんだいきなり?」

「ううん。別に深い意味はないよ」



今でもそう。自分の体のことで私や錫也に心配かけないために無理して笑うときがある。



「ただ本当のことをいっただけ」

「ふーん。そういうお前もそうだよな」

「私も?哉太と違って頭のレベルは上がってると思ったんだけどな」

「そこじゃねーよ。ていうかそれは俺を馬鹿にしてないか?してるよな?」



哉太の問いかけに軽い笑いで答える。そうすると哉太は頬をすこし赤くして笑い返してくれる。
秋から冬へと変わった季節。寒い風に私と哉太の白い息が吹き飛ばされる。



「寒いね」

「寒いな」



哉太の横顔をちらりと見る。小さいころに比べてすごいかっこよくなったと思う。もちろん錫也だってそうだと思う。
哉太の口元から白い息が静かに出てくる。そしてあっという間に消えてしまう。



「冬は綺麗に星が見えるっていうよね」

「ああ、確かにいうよな」

「この時期はオリオン座とかおうし座が見えるんだっけ?私プレアデス星団みたいなー」



私の口からも白い息がふわっと出てきてすぐ消えた。



「・・・今度天体観測するか?」

「あ、いいねそれ!沢山着込まないと寒いよね、きっと。お腹減ると思うから錫也に何か作ってもらおうよ」

「いや、そうじゃなく・・・」



哉太は何だか言いづらそうにマフラーで口元を隠している。
そんな哉太が可愛くていじりたくなる。



「そうじゃなくて2人っきりで天体観測とか?」



笑って哉太の顔を見ると何故分かったみたいな顔をしていた。



「・・・え、当たってたの?」

「な、なんで分かったんだ!?」

「じょ、冗談でいったつもりだったんだけど」



哉太の顔がどんどん赤くなる。私の顔も赤くなってるのかな・・・?
少しの沈黙を破ったのは哉太だった。



「やっぱあいつら連れて行ったほうがいいよな。4人で行くか!」

「え?」

「お前も大人数の方がいいだろ?」

「・・・哉太と2人で、いい。2人で天体観測しよう」

「・・・本当か?」

「うん」



変わらないところはお互いにある。でも、いつからだろう。
気付いたら少しずつ哉太のことを気にしてる自分がいた。




君が異性に変わってゆく
(昔は幼馴染として好きだった。その感情が異性として好きっていう感情でよみがえってきたみたい。しかも哉太限定で)



091204
哉太好きです。可愛いです。好きなのに気持ちを伝えられなくて恥ずかしがる貴方が大好きです。


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