starry☆sky
□愛しい君へ
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「今日の放課後、音楽室へ来ていただけますか?」
「いいよー放課後すぐ行くね」
そう会話したのが朝。
そしてあっという間に放課後になる。
あの人は来てくれるだろうか。そう思いながらピアノの鍵盤にそっと触れる。
「ごめん颯斗!遅くなっちゃった!」
そうやって音楽室の扉を開けて入ってきたのは彼女だった。帰りのHRが終わってすぐに教室を飛び出てきたというのがすぐ分かる。
僕は近くによって彼女の乱れた髪を手で直す。
「走ってきたのですか?」
「早くしないと、颯斗帰っちゃうかなって思って・・・」
「僕が貴方を誘ったのに先に帰るわけ無いじゃないですか」
「そうだね」
彼女の呼吸も落ち着いたところで僕はピアノのイスに座った。彼女はピアノの近くのイスに座った。
「颯斗が演奏してくれるみたいだね」
「貴方の為に、ですよ?」
「ふふ、ありがとう」
ピアノの鍵盤に指を置いて、彼女に向かって口を開く。
「僕がなんで貴方を呼んだか分かりますか?」
「私の為にピアノを弾いてくれるためでしょ?」
「それもありますが、改めて僕の気持ちを伝えようと思いまして」
「颯斗の、気持ち?」
「ええ、僕の気持ちです。貴方のことが好きだという気持ち」
「颯斗・・・」
指に力を入れてピアノを弾き始める。彼女が一番好きだといってくれた曲。
この気持ちをピアノにのせて、貴方の心に届けたいと思います。
愛しい君へ
(この気持ちはずっと変わりません)(貴方が生きている限り、ずっとずっと)
0912006
そら君難しい・・・っ!でも敬語は嫌いじゃないです!大好きです!winter発売まであと19日!楽しみです!