starry☆sky

□愛しい君へ
1ページ/1ページ




「今日の放課後、音楽室へ来ていただけますか?」

「いいよー放課後すぐ行くね」



そう会話したのが朝。
そしてあっという間に放課後になる。
あの人は来てくれるだろうか。そう思いながらピアノの鍵盤にそっと触れる。



「ごめん颯斗!遅くなっちゃった!」



そうやって音楽室の扉を開けて入ってきたのは彼女だった。帰りのHRが終わってすぐに教室を飛び出てきたというのがすぐ分かる。
僕は近くによって彼女の乱れた髪を手で直す。



「走ってきたのですか?」

「早くしないと、颯斗帰っちゃうかなって思って・・・」

「僕が貴方を誘ったのに先に帰るわけ無いじゃないですか」

「そうだね」



彼女の呼吸も落ち着いたところで僕はピアノのイスに座った。彼女はピアノの近くのイスに座った。



「颯斗が演奏してくれるみたいだね」

「貴方の為に、ですよ?」

「ふふ、ありがとう」



ピアノの鍵盤に指を置いて、彼女に向かって口を開く。



「僕がなんで貴方を呼んだか分かりますか?」

「私の為にピアノを弾いてくれるためでしょ?」

「それもありますが、改めて僕の気持ちを伝えようと思いまして」

「颯斗の、気持ち?」

「ええ、僕の気持ちです。貴方のことが好きだという気持ち」

「颯斗・・・」



指に力を入れてピアノを弾き始める。彼女が一番好きだといってくれた曲。
この気持ちをピアノにのせて、貴方の心に届けたいと思います。



愛しい君へ
(この気持ちはずっと変わりません)(貴方が生きている限り、ずっとずっと)



0912006
そら君難しい・・・っ!でも敬語は嫌いじゃないです!大好きです!winter発売まであと19日!楽しみです!


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ