Short
□まるいぶんた
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*微裏表現あり
閲覧注意
以前リアタイでアップしたものの加筆です
「…ま、丸井、先輩…?」
「…げっ…」
怪しいネオンがチカチカ光る夜の繁華街。時間はもう少しで明日がやってくるような時間。
たぶんそれだけならよかった。俺も普通に挨拶できたし、先輩もこんな嫌そうな顔でそっぽ向くなんてことしなかっただろう。
「…何その格好、」
「……………バイト…、給料いいんだから仕方ないだろぃ…」
ぼそりと呟かれた声は低く、視線を落とした先は夜でもわかる程白い太ももに上でひらりと風に遊ばれてるのは短いスカート。
辛うじて見えないくらいのそれはそこら辺の女子高生くらいの丈で、厚手のニットは着ていたものの間から覗いたそれは間違いなくセーラー服。
…何の店のバイト?なんて、愚問だ。
…いや、似合ってないとか、キモいとかじゃなくて、
女にしか見えないくらい可愛いから、それが問題なんだよ。
まぁ、俺が丸井先輩のことを好きだから余計そう思うってのもあると思うけど。
「…先輩、それ副部長に見つかったらビンタじゃ済まないっスよ」
「…わかってる…けど、お前は言わないだろぃ?」
「…さぁ、言うかもしれないっスよ?」
「お前は、言わないよ」
…何でこの人こんな時まで自信満々なんだろ…
ふと疑問に思ったのも一瞬、ぐいっとネクタイを引っ張られ、ふにっとした柔らかいものが唇に触れた…
それが丸井先輩の唇だと気付いたときにはもう離れていて…
「…赤也、こっち」
言葉とともに手を引かれ、暗い路地裏へと導かれる。
こんな非現実的な中で、微かに汗ばんだ手のひらだけがやけにリアルで、ぎゅっと握り締めれば、それまで前を向いていたその人がゆっくり振り返った。
「…んっ…!」
それはあまりにも突然だった。
早急に塞がれた唇から差し出された熱い舌が急かすように自分のを絡めとろうとする。
何でとかどうしてとか考えなきゃいけなかったのに、
触れた箇所から伝わる好きな人の熱は切ないくらい愛しくて、
…突き放すなんて、どうしてできただろう
「…んむ、…んぅ……ちゅ、……っン…」
「…っ、は…ぁ、せん、ぱ……っ!」
「…キスだけなのに感じたのかよ?変態」
柔らかい先輩の太ももがやらしく、俺の自身を撫でまわしながら、唾液でベタベタに濡れた唇をペロリと舐めとる。
…そんな格好して、俺のアレ触って、変態だって?どっちがだよ!
つーか好きな人にキスされたら勃つだろ!エロすぎだし!
そう言いたかったのに、
また先輩は唇を重ねて、肝心なことは何一つ言わせてくれない。
だけど…
「…黙ってたら、もっとイイコトしてやるぜ?」
ニッと笑うその人に、何かが耐えきれなかったようにプツンと弾け、俺は戻れないその先へと手を伸ばしていた…
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ブンちゃんはセーラー服が似合うと思います^^