■ダストボックス■

□犬独白
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相変わらず、辛気臭い家だ。

久し振りに帰った我らがブラック家は、相も変わらず暗く、陰気で、息の詰まる場所だった。
出来ることならこんな場所には一分一秒もいたくないが、俺が今騎士団に貢献出来ることといったら、ヴォルデモート陣営から死角と成りうる隠れ家を提供することぐらいで。
こんな場所でも、騎士団のためになるのなら、いくらだってくれてやる。気高き母上や、あの口五月蠅い屋敷僕妖精さえいなければ、もう少しだけマシなのかもしれないが。
誰が掛けたのか、あの肖像画には強固な呪文が掛けてあり、はずすことが出来なかったことが悔やまれてならない。

自室のベッドで寝ころびながら、小さく息をつく。体が重い。随分前から続く微熱が、時が経つにつれて全身を浸食していくような感覚に陥る。
暗く埃臭い部屋の中、スプリングの悪いベッドの上で目をつぶれば、頭の中に浮かぶ過去の情景…。

『ブラック家の恥曝しめ!!』

『マグルと通じるだなんて…なんて子なの!!』

『ぁあ…、なんて穢らわしいっ』

『穢らわしい忌み子。』

『汚い手で触らないで頂戴。』

『面汚しめ。』

『お前なんか…っ』


『お前なんか、私の子供ではない。』

白く生気のない顔と、その中で只異質にギラギラと輝く目。







*きっと鬱ったら続き書けると思うんだ!
不死鳥あたりの記憶が曖昧で、母上様のくだり間違ってるかもです。ごめす。



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