silver soul
□ぼくの仕事
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ガラガラガラ−...
「おはようございまーす。」
（時間的には、こんにちは、か）
本当なら、１０時にココへ来るのだけれど、今日は用事があったので、いつもより時計の針が二回り程してから訪れた。
「ワン！」
「おはよう、定春、２人は？」
「ウワッフ！」
「はぁー…。もう、お日様てっぺん来てるのに、まだ寝てるのか。」
（本当に、どうしようもない人達だ。）
ココ、万事屋での僕の最初の仕事は、住民の２人を起こすことから始まる。
まず、居間の押入れで寝ている少女を起こし、次いで隣の部屋で寝ているマダオを起こすのだ。
少女の方は、結構すんなりと起きてくれるのだが、...問題は、もう一人の方である。
スルスル−...
「起きてー、神楽ちゃん。」
「うぅ……ん…」
スパ−ン!!
「起きて下さい、銀さん。」
「んーぅ……もすこし…」（グゥー）
「いつまで寝てんダァァァァア!!」
「んぁ…？何だよぉ…？人がいい気持ちで寝てたのによぉー、ぱっつあん。」
「何だよ、じゃないですよ!!
今何時だと思ってんですか!?もうお昼ですよ!!」
「んな、ギャアギャア騒ぐなって…。
あぁー、わぁったよ、起きればいいんだろコノヤロー。」
（ホント腹立つなぁ、この人）
「……何ですか？」
「何って…、おはようのキスだろぉ？」
（カチン）
「だれがするカァァァァァア!!///
何だよその、『あたりまえだろ？』みたいな顔は!?
おまけに、上目遣いで首傾げたって、可愛くないんだよ!!クルクルパーが!!」
「ちょっ、ひどくね!!
クルクルパーって、頭ん中がパーみたいな言い方やめて!!
違うから!!銀さん天パーでも、頭はパーじゃないからァァァァァアア!!（シュンッ）ブハァッ!!」
顔のすぐ横で風を感じたと思ったら、大声で喚いていた銀時がいきなり、奇声を発して倒れた。
何が起きたのか分からず、銀時を見てみると体の上に枕が乗っており、それが飛んで来た方に顔を向けてみると、先程お越しに行った少女が立っていた。