□即効性煙草
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「おいK、煙草増税だってよ」

「はぁ!?いくら!?」

「一本五円値上げ」

「うっわ…最悪…」

「まぁ、これを期に禁煙とか
始めてみたら?」

「無理」

「ははは」

「はははじゃねぇよクソ神」

「あー、神様冒涜したー」

ケラケラと笑うMを小突いて
Kはベッドから降りた。

「なに、どこいくの?」

「煙草買いに行く」

「禁煙すればいいのに」

「…M」

「な…ッん」


くち、と卑猥な音を立てて
Mの口内をKの舌が犯す。
しばらくして、解放される。


「んっ……は」

「俺が禁煙したら、お前の
好きなキスが出来なくなる」

「は…?」

「前に言ったの、忘れたのか?」

「………あっ」



(害にしかならないと)


『けぇ…おれ、けぇのキス好き』


(分かっているのに)


『煙草の味がする…』


(止められない)


「ばっ…この野郎!!」

「っうわ!!何だ急に!!」

「恥ずかしい事思い出してんな!!」

「言ったのはお前じゃねぇか!!」

「しっ…知るかぁあ!!」

「っいって!!尻を蹴るな!!」


(この薫りが)


「早くいっちまえ!!」

「すねんな!!M、こっち向け!!」

「んだよしつけぇなっ…ン」


(貴方を)


「ッーーーん!!ふ……ぁ…」

「M、」


(乱れさせる媚薬になると、)


(私は知っているから)





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