湾叶学園
□第2章
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―――ポーン
「さてと・・・これからさっきの寮に行けば良いんだよな?」
理事長室から無事脱出した俺は、いざ寮へ!と回転扉を通ろうとした
と、
ぱたぱたぱたっ
「?・・・わっ!?」
「へ?・・・うわぁっ!!」
どんっ
こっちに向かって来る何とも可愛らしい足音がしたので見遣ると、小さな茶色っぽいオレンジの塊がぶつかってきた
でね、俺も人間だから急な事には驚いて対処できないわけですよ
何が言いたいかというと、
どたんっ!
俺と塊は一緒に倒れちゃったわけですよ
勿論俺が下で
「いたた・・・」
「っ痛〜・・・おい、大丈夫か?」
俺はオレンジの塊・・・もとい人物に話しかけた
たとえ向こうからぶつかってきて俺を下にしてクッション代わりにしたとしても相手を心配するのは当たり前だよ?
いきなり怒鳴り付けるのはいけません
そいつが顔をあげる
「・・・って、え!?泣くほど痛かった!?」
泣いてました
「あっいえ、だ、いじょヒック・・ぶっ・・・ですっぅ」
全然そうは見えませんよ!?
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