短篇

□お前のせい、に
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「へぇ、あんたが起きてくるなんて珍しいじゃん」

ゆっくりとした足取りで階段を降りると、コーヒーを飲んでいた姉貴がこちらを向いた


「・・・時計」

「なーんだ、高校生活楽しみにしすぎて早く起きたとかじゃないの」


「時計がうるさくて起きたなら、あの時計もらって良かったじゃない
あんた起こすの一苦労なんだから」


これからも自分で起きてよねー、と母さんにため息混じりに言われる


「しっかし、あんたが高校生ねぇ・・・
ついこの間まで『おねーちゃーん』、って私の後ろをついてきてた泣き虫のくせに生意気ー」


頭をぐりぐりとされる
・・・何年前の話だ


「せっかくちゃんと起きれたんだからさっさとご飯食べちゃいなさい
ほら、優香もチョッカイ出してないでさっさと出勤する!」


母さんが凄むと、俺の頭をぐりぐりしていた姉貴・・・優香はおとなしく手を止める


「おぉ怖w
怒るとシワが増えるよー?ww」


口はおとなしくならないが




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