短篇
□お前のせい、さん
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とりあえず、無事に待ち合わせ場所に着いた事をメールする
送信をした所で、携帯の時計が13時を知らせる
〜♪〜♪
それと同時に、寄り掛かっていた時計台から、俺でも聞いた事がある、しかし曲名まではわからない音楽が流れてきて、思わず肩がはねる
ここの時計台は、3時間おきに音楽が鳴るようになっている
俺が小学校を卒業する間近に建てられたものだが、待ち合わせで使う度に驚いてしまう
今ここに彼女がいなくて良かったなぁと思う
彼氏として、あまり情けない姿は見せたくないものだ
そんな気持ちも含みながら、彼女が来ていないか辺りを見渡す
「・・・・・・・・・・・・」
すると彼女は見付からなかったが、見つけてしまった
「いやいや、だからそーゆーんじゃないって言ってんだろー」
携帯片手に絶賛お電話中の、思い出したくない「アイツ」の姿を
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