湾叶学園
□学園という名のお城
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「さて、着いたぞ」
悠斗のその一言で楽しかった気分が一気に萎えた
一生着かなくても良かったに・・・
「――って、何これ」
俺達の目の前には何処の城だというような、いかにもな雰囲気の門があった
いや、ここが学園であることを考えれば自ずと答えは解るのだが、人間直面したくないことには現実逃避したくなるもので
あと10分くらいで現実に戻るからここは敢えての分からないフr「湾叶学園の校門だよ」
・・・悠斗サンはKYということが判明しました
――ガ、コン・・・
おぉ、扉が自動で開いていくぞ
か〜っこい〜♪
何て感動していると後部座席のドアが開いた
所謂俺の出入口だ
・・・変な事を想像するなよ?
「?」
自動で開くんだと関心しながらもドアが開いた事を疑問に思っていると
「ほらほら降りた
ここからは歩いていくんだぞ」
「はぁ!?」
もうちょっと載せてってくれよ的な目線を送っていると
「車はここまでしか入れてくんないの」
と軽くあしらわれた
くそぅ・・・
仕方なく車を出る
そういえば・・・
「俺の荷物は?」
軽く探してみるが見つからない
「あぁ、忘れてた」
そう言って悠斗は車を降りて後ろの荷物入れに向かう
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